メイド・マーメイド
芸術が全てだ。
この世の美女はモチーフだ。
年寄りは写真の方が映える。
芸術のためなら人殺しだって許される。
だけど、法律がうるさい。
馬鹿を騙して殺しをさせよう。
俺はそれをアートに変える。
このテクニカルな俺を愛してる。
面白い。
よくやるよ。俺。
自虐は知的階級の証明だ。
+
どうして人殺しはいけないのか。
反撃されるからだ。
お終い。
人は殺されるのが嫌だからだ。
人の嫌がることをするな。
お終い。
無闇に敵を増やすな。
それは素人だ。
プロを目指して欲しいから殺しはするな。
直接殺せるのは精々100人だ。
1億人殺せるプロになれ。
立候補して政策で殺せ。
本物の殺し屋を目指すなら直接戦闘は捨てろ。
これに手を出すのはど素人だ。
+
とびっきりのギャグを言わせてくれ。
アメリカ合衆国大統領。
カーライル=フォックス。
桜の樹を切ってはいけない。
友好国日本への宣戦布告になるという思いから出馬。
どちらの党からかは想像に任せる。
「GOVERMENT OF THE CHERRY BLOSSOM!
BY THE CHERRY BLOSSOM!
FOR THE CHERRY BLOSSOM!」
の公約で見事当選。
しかし、インドのことを――
「GOVERMENT OF THE CURRY!
BY THE CURRY!
FOR THE CURRY!」
こうして第3次世界大戦が勃発した――。
こういう小説を書きたいんだ。俺は。
だけど、今はシリアスがウケるのかな。
+
シリアスって一体何だろう。
戦争間近ってことか?
恋愛と戦争。
戦争は大好きだ。
だけど、軍人は嫌いだ。
学生か。
微妙。見飽きた。
恋愛?
これ、わたくし事。
こんなもの書くなよ。
+
幸せになりたいか。
俺は別に。
不幸の方がネタになる。
そうだな。
へこたれないからアーティストは偉い。
不幸はおもちゃだ。
幸せか。
コモンだ。
その癖高い。
コスパが悪いから幸せは要らん。
少なくとも金は出さん。
タダならいい。
金を出してまで幸せは要らない。
幸せとは「凡庸」だからだ。
金を出してまで「凡庸」は要らない。
タダならもらってやる。
+
本当にどうでもいいんだよな。嫉妬豚。
幸せになりたい?
努力しろ。
人に要求するな。
てめえでやれ。
何考えてるんだ。
卑しいから、お前は女にモテないんだ。
わたくし事だろ。
他人に頼るな。
本当に使えないな。
弱い奴は生きてる価値なんてないんだよ。
俺はトレーニングしてて良かったと思う。
こうならなくて済んだ。
幸せだ。
俺の幸せのために、お前らは怠け者でいてくれ。
会社が一生養ってくれると錯覚しててくれ。
サバトの日が楽しみだ。
独立して良かった。鶏口牛後。
+
生きるってことは思い出を作るってことだ。
特別なことをするべきだ。
普通の人生?
80年を無駄にしたってことだ。
変わった人生がいい。
変な奴と言われたい。
俺はボイロック=オクロック。
しがないコックさ。
+
いいか。
人間は殺しが好きなんだ。
言い換えれば金が好きだ。
使えない仲間を切るのは快楽だ。
これは無能には分からんらしい。
人の信頼を裏切るのは快楽なんだ。
何故なら信頼とは「怠惰」だからだ。
人を切り捨てるのは「断罪」の快楽だ。
聖職者なんだ。俺は。
俺がお前を養ってやるといつ言った。
経営者は養父だと思っているのか。
すまん。
法律はリストラを認めている。
リストラって言葉すら知らないのか。
駄目だ。これ。
不勉強過ぎる。
リストラって言葉を知らないサラリーマンか。
こんな奴、使い物になるか。
100年育ててやっても意味ねえよ。
人を1人切り捨てると、その金で別の仲間が雇えるんだ。
現実はRPGとは違うんだ。
レベルアップ出来るのは才能ある一握りの人間だけなんだ。
ソシャゲの方がリアルだ。
最低レアではボスは倒せない。
ガチャを引け。
要らないキャラは売り払え。
少しでも才能のある奴に入れ替えろ。
お前はリストラだ。
ゴブリン1匹すら倒せないじゃないか。
それなのに残留出来るつもりでいたのか。
1軍で4番バッターになりたい?
毎日ビール飲んでる癖に?
言行不一致だ。
嘘つきめ。消えろ。
は?
本気の本気で4番になりたい?
野球のルールを知ってるか?
野球のルールを知らない癖にドラフトに出たのか?
詐欺で訴える。
不勉強ということは詐欺なんだ。
経歴詐称だ。
刑務所行きだ。
+
いいか。
ルールを知らない。
これは「怠惰」だ。
SLOTHだ。
7つの大罪の1つだ。
不勉強は「罪」なんだ。
インターネットの時代になったからな。
何故ネットを見ない。
スマホを持っているのに検索を使いこなせないのは二等市民だ。
階級が下なんだ。
お前らがでかい面をするな。
死にたいか。
+
SNSか。
これは俺も良く知らない。
どうでもいいな。
1つくらいやっておくべきなのか?
しかし、動画は興味ないんだよ。
リアル人間は「醜い」からだ。
動物ドキュメンタリーの方がアイドルより上だ。
+
幸せって何だろう。
馬鹿が死んでくれることだ。
誰が見ても馬鹿と分かる。
俺は賢くて良かった。
勉強した甲斐があった。
そうだな。
過去が報われるのが「幸せ」だ。
遊んでた奴らが死ぬのが「幸せ」だ。
「遊び」は悪なんだ。
知的な遊びは「善」なんだ。
俺は賢い遊びが好きで良かった。
そう思える瞬間がたまらなく好きだ。
+
他人と違うこと。
これが幸せだ。
他人より上なこと。
これが幸せだ。
お前らは引き立て役だ。
俺がどんなに努力して来たか。
+
恋人を作る?
これダンゴムシでも出来るだろう?
やりたくねえんだよ。
何で万物の霊長たるこの俺が。
サカってる奴らは人間のプライドがないのかな。
まったく理解不能だ。
+
俺は幸せだ。
何故なら馬鹿の相手をしなくて済むからだ。
幸せってこれでいい。
孤独こそが幸せでいい。
友達なんて「友達欲しい」と思ってる内が華だ。
恋人や伴侶も同じだ。
人間に夢を見るな。
アレはただの肉の塊だ。
俺がそうなんだから他人もそうだ。
どれだけ努力しようがエステに通おうが、人間はどうでもいい肉の塊だ。
どうでもいいんだ。
+
俺と同等の奴なんかに興味はない。
かと言って俺より上の奴なんかいないだろう。
俺と同格の奴と付き合っても学びはない。
成長に繋がらないから友達は要らない。
本を読む方がいい。
何故なら本は資料を読んで書いてるからだ。
つまり複数の人間と交流するのと同じだ。
読書とは1対1ではないんだ。
その作家の読んで来た本も一緒に読むんだ。
多くの人間の頭脳労働の成果を一気に吸収するんだ。
リアル人付き合いより上だ。
QED。
+
俺は賢くなりたい。
何故なら、あの世で幸せになりたいからだ。
身体を鍛えても老いる。
魂だけになったらリセットだ。
賢さはリセットされない。
魂を鍛えるとは頭を良くするということだ。
勉強は神聖な宗教なんだ。
勉強が神の御心に適うんだ。
スポーツ? これ生まれガチャだろ。
勉強はどんな底辺からでも這い上がれるんだ。
地上の栄光を求めるな。
天国で幸せに暮らすために必要なことをしていなさい。
俺は「勉強」がそれだと思う。
運動? 恋愛? 結婚?
それは「地上の幸せ」だ。
たかだか80年だ。
天国での暮らしは「永遠」だ。
俺は悲惨な人生が嫌だから、地上での幸せなんて捨てるんだ。
死んでからが本番だ。
これが「宗教」だ。
やり過ぎると詐欺師の飯の種にされるけどな。
何事もバランスだ。
生きるとは勉強するということだ。
勉強を辞めた奴は今すぐ死んでいい。
ソイツはもう生きていない。
召してやれ。
+
勉強には「実験」も含まれる。
俺は人を幸せにしようとしてみた。
でも、駄目だな。
俺が知っていることを教えても、天国では「勉強」にカウントされないんだ。
ソイツにしか知れない情報を掴んで来い。命がけで。
俺たちは、この世に「情報収集」に来てるんだ。
言い換えればスパイだ。
命がけの任務だ。
まあ、死んだら労災が降りるからいいや。
神もそこまで鬼ではない。
そしてスパイだ。
たかがスパイだ。
こんな物でランキングを競っても仕方ない。
情報に「ランク」はないんだ。
1年生の勉強は2年生より下か?
基礎が出来ていないと先に進めないのが勉強だ。
この世は情報集めゲームなんだ。
ノウハウ集めゲームかな。
まあ、いいんだけどさ。
気になるな。こういうニュアンスちゃんと通じるか。
この世は賢さを競うゲームだ。
チート持ちは悪いけどワンランク下だ。
指導者に向かないからだ。
+
幸せって何だろう。
明日死ななけりゃそれでいいんだよ。
+
逆に不幸って何だ。
良く分からん。
俺にはさっぱり。
子供がいない?
はあ。
ふーん。
子供がいる奴が幸せに見えるのか?
仮にそう「見えた」からって何。
アンケートを取ったのか。
相手が正直に答えたと信用するのか?
子育ては「労働」だぞ。
一般的に言って労働は「不幸せ」だ。
まあ、仕事がないのも「不幸せ」だけどな。
金があれば幸せ。
金がなければ不幸せ。
つまり出費が少なければ幸せ。
出費が多ければ不幸せ。
つまり不採算部門は切れ。
友達のことだよ。
金にならん。
友達付き合いなんかしてるから人民は不幸なんだ。
+
いいか。
「楽しい」って不幸なんだ。
いつもは「楽しくない」ってことだ。
賢者はいつも穏やかだ。
感情の波なんてないんだ。
感情?
こんな恥ずかしいものは「捨てた」。
恋愛?
多分一生ねえな。
+
あー。
歴史物を読むと現代人がどれだけ幸せか分かる。
戦国時代の農民に比べたら。
充分だよ。この人生で。
お前らはトレンディードラマをバイブルにしてる。
俺のお気に入りは司馬遼太郎の国盗り物語なんだ。
どれだけ幸せか。戦のない時代で。
要らないだろう。結婚なんて。
+
幸福って何だろう。
他人が右往左往しているのを見ることだ。
俺は勉強していて良かったとつくづく思う。
幸せだ。
俺は死なない。しばらくは。
死にそうになってから考える。
+
恋愛か。
俺は流行り物のアンチをやるのが趣味なんだ。
絶対やらねえ。快楽だ。
親と喧嘩した子供は恋愛を否定する。
子供なんか作りたくないからだ。
+
くだらない。歴史って。
永遠に戦争と飢饉が起きてるだけだ。
何の意味がある。
子供なんか作って何にする。
どうせニートだ。
俺はアーティストになりたい。
足手まといは要らん。
+
幸せって何だ。
足手まといがいないってことだ。
子供を作る奴が信用出来ない。
こんなの先物取引と同じだ。
未来は揺らぐ。不確定。
ようやるわ。
俺は「未来」を信用していない。
運命がどれだけ残酷か知っている。
俺は「学習」したんだ。
「無知」に戻ることはない。
まったく。舐めやがって。
未来を信用しない。
LOST EDEN。
俺は賢いんだ。
+
法律とは何か。
これをやったら他人が迷惑するよという意味だ。
人に迷惑かけたら罰則だ。
つまり他人に迷惑をかけないことを心がけていればいいんだ。
難しくない。
法律が間違っていると思ったら告訴しろ。
あるいは議員に訴えろ。
前例はある。
公害訴訟とかな。
他人のためを想っていれば法律に引っかかることは、ほとんどねえよ。
+
いいか。この世はゲームだ。
PVPだ。
PLAYER VS PLAYERだ。
30過ぎたらゲームは卒業しろ。
生きるって時間の無駄だ。
俺は世界を極めた。
もう学ぶことなどない。
こんな世界いつ終わっても構わん。
むしろ終われ。
飽きた。
似たような展開ばっかりだらだらと。
もうどうでもいい。
終われ。この世界。
消えてなくなれ。
まったく未練はない。
+
エンタメか。
アホ臭い。
人間は阿呆だ。
だから、人間の生き様を書く「物語」は救いようのない阿呆だ。
阿呆ばっかりだ。
目を逸らすな。
あれもあれもどれもゴミだ。
この世にいる価値はない。
どうでもいいんだ。
+
ようやるわ。
+
あのさ。
えーと。
何でこんなことに一生をかけるんだ。
+
あのさ。コイツが気に喰わない。
尊敬出来ない。
嫌い。こういうタイプ。
あのな。何でこういう話になるの。
あのな。お客様にお出しする商品なんだよ。
君の青春やり直しマシーンではないんだ。創作は。
とにかくな。こういう世界に行きたいと思えるのをやめてくれ。
こんな世界は嫌だ。
これが基本だ。
ピンチを書けよ。
冒険を書けよ。
何で遊び呆けてるんだ。コイツら。
遊びなんてリアルでやればいいだろ。
遊びなんて大して楽しくねえよ。
楽しいのは金儲けだよ。
嘘を書くな。
心理がリアルでないんだよ。
人間が1番楽しいのは「大儲け」だ。
商売小説を書け。
ああ。お仕事物を書け。
学生生活は地獄だったろう。
それでいいんだよ。
理想の学校生活なんて書かなくていいんだ。
そんなに「俺は昔からリア充だった」と嘘をつきたいか。
リア充はRINEすらやらねえよ。
コミュニケーション?
「遊ぼう」
「分かった」
いいか。これが本物のリア充だ。
いちいち友達の機嫌を取ったりしねえ。
そんなの本物の友達ではない。
ま、中学校になったら勉強の邪魔をお互いしないのが「本物の友達」だ。
テストでいい成績取ってゲーム機買って欲しいだろ。
新しいソフトも。
ギャンブルなんだよ。テストって。
金がかかってるんだ。中間も期末も。
お前と遊んでる暇があるか。
+
いいか。
弱い奴の見分け方だ。
ヤンキーは全て弱い。
プロはナイフを隠し持つんだ。
今時いないけどな。
いいか。最強の武器は「診断書」だ。
+
バトル?
はあ。
禁止されてない世界があるわけあるか。
バトルってないんよ。
法律のない世界はない。
それは「野生」だ。
人間同士の「私闘」を厳禁しなければ文明は発展しない。
隣の親父が憎らしいからだ。
私闘厳禁。
これが法律だ。
商売はいいんだ。
公のためだからだ。
商売での勝負は合法だ。
商売の上でなら、いくら戦争してもいいんだ。
技術革新やコストダウンに繋がるからだ。
強い商売人はお客様を幸せにするからだ。
だから、戦争をしない商売人は「悪」だ。
お客様にご奉仕する気がないからだ。
商売は「仕事」だ。
皆「戦争」をする「義務」がある。
逃げるな。
就職活動は「徴兵」なんだ。
今はプロ軍人よりもプロサラリーマンの方が必要なんだ。
少なくとも国の公式見解はそれだ。
逃げるな。
逃げるなら経営者になれ。
経営者になれないならサラリーマンをやれ。
READY?
+
あのさ。
厨二バトルを卒業してくれ。
コンクリートを砕くような一撃喰らって、頬の骨が折れてないのはおかしいだろ。
ご都合なんだよ。
いいけどな。先駆者だから。
厨二バトルはファーストヒット。
全員アサッシンになるで終わりなんだよ。
先に攻撃した者勝ち。
逆に言えば情報の漏れた奴の負け。
更に言えば情報収集系と組んだ奴の勝ち。
更に更に言えばサポート役に払う報酬が必要。
金を持っているのは国だ。
国と交渉して超能力者に支払う給料を勝ち取った奴の勝ちなんだ。
+
いいか。
物語に必要なのは「リアル」ではない。
「ギャップ」だ。
美人なのに強い。
イケメンなのにモテない。
こういうの。
これがエンタメだ。
+
幸せになりたいか。
作者のお前が幸せになるために、キャラクターは不幸にしろ。
キャラを愛してもらおうとするな。お前を愛してもらえ。
キャラクターは稼がせるための奴隷と割り切れ。
愛か。
これほど目障りなものはない。
キャラクターを愛するな。
愛って邪魔だ。
醜いんだよ。鬱陶しい。
+
いいか。
プロは稼ぐのが仕事だ。
売れる物を作れ。
売れるキャラクターを作れ。
売れる展開を書け。
売れるかどうかが全てだ。
アートとは本来そういうものだ。
仕事は「お客様のために」だ。
+
でだ。
お前ら何が読みたい?
分からん。
適当に書いてるから。
次に何を書けばいいの?
+
金になる物。
えーと。
俺なら何に金を出す?
難しいんだよ。
貧乏だから。
金持ちになってもヤバイ。
金?
欲しい物?
えー?
俺は何が欲しいだろう。
もう満ち足りている。
新刊。
推し作家の続刊なら惰性で買う。
はあ。
俺も惰性で書けばいいのか。
って、それは先輩作家たちに失礼だ。
えー。
創作家って何を考えているんだろう。
分からない。
んー。
分からない。
はあ。
俺は何を書けばいいんだ。
あー。
どうしような。
本を書くって何だ。
物を作るって何だ。
物欲に憑かれた人間は「悪い人間」なんだよ。
世の中を悪くすることが作家の仕事なのか……?
+
『締め切りのバラード』
夜明け前、ペンを握りしめ、
締め切りが迫る、心は高鳴る。
紙の上には、思いが溢れ、
言葉は、心の奥から湧き上がる。
時計の針は、容赦なく進み、
締め切りは、静かに迫る。
しかし、心は揺るがず、
ペンは、紙の上を駆け巡る。
締め切りの時が来て、
心は、一瞬で静まる。
紙の上には、思いが詰まった言葉が、
静かに、世界に放たれる。
それが、締め切りのバラード、
それが、創造の瞬間、それが、生命の証。
締め切りは、終わりではなく、始まり、
それは、新たな物語の幕開け。
だから、締め切りを恐れず、
心を開き、思いを紙に託す。
それが、締め切りのバラード、
それが、私たちの物語、それが、私たちの歌。
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