第21話 物流改革はEV自動運転を国主導で

 物流の人手不足といいますが、そういうところにEV・自動運転技術を使えばいいでしょう。ソーラパネルも悪評高いですから、それを組み合わせましょう。


 高速道路のインターチェンジ付近に物流車両基地を作ります。そして自動運転で信号も歩行者もいない高速道路に超大型トレーラーを走らせればいいのでは?外部AIによる監視やセンサーを高速上にもうければより安全に運用できるでしょう。


 広大になるであろう車両基地にはソーラーパネルの天井を作ります。そこで日中充電して夜中の空いている時間に自動運転で長距離物流を担う。もし夜間の充電が必要なら夜間電力はどうせ余ってますから、それを使えばいいです。海が近ければ風力、波などの発電をしてもいいでしょう。これならトラックのバッテリーをカセット型にもできます。


 高速出口の近くに作れない関東近辺はインターから土地が確保できるところまで専用道路を作ってもいいし、関東近辺、海老名、八王子、相模原、佐野、花園、水戸、千葉、岩槻、入間あたり、あるいは埋立地に作って、そこから東京に首都高でアクセスする2段階にしても良いでしょう。

 インターの他、豊洲などの巨大市場を中心とした仕組みでもいいと思います。というかこの車両基地に市場を移して行けばいいのです。


 更にこういう整備の時にコンテナのサイズを規格化するとかICチップを入れて追跡システムを作るとか物流改革もできるでしょう。このユニットの延長線上でどこか住宅地の拠点にコンテナを運べば、そこに住人が荷物を取りに来る仕組みも作れます。大型マンションならすぐにできそうです。日本の付加価値とか税金とかを考えれば、決済システムともリンクしてアマゾンに対抗するプラットフォームも作ってしまってもいいです。


 この仕組みは都市間の高速バスにも使えます。夜間に運転手がいらない、快適で静かなEVの特性を活かして移動ホテルを作ることもできます。新幹線+宿泊費よりよほど効率が良いでしょう。観光地の環境を考えれば排ガスを出さないEVの使い道としては利にかなっています。


 技術が成熟して来れば、田舎のバス・タクシーは自動運転で賄えばいいでしょう。イオンと共同してイオンからの循環バスを走らせてもいいじゃないですか。自動運転のEVの移動店舗でもいいし。スマホを使えば決済も予定も予約もなんでもできそうです。個別の大きな注文も受けられます。それを無人でできます。地方の老人の免許返納にもつながります。

 イオンはお上と仲が悪いようですが、地方の物流・買い物インフラを担うならイオンしかないですよ?


 飲食店どころか介護や教育の世界にだって、自動運転車は無限に発想は広がって行きます。都市インフラを公共投資でやれば、国債が雇用・消費につながってGDPに寄与します。


 こういう発想が国造り、です。市場原理にまかせてEVを既存の車の延長線上で考えるから使い物にならないのです。民間企業じゃできません。集約する発想とか計画を作って旗振り役がいて、そこから技術を持った民間に投げれば済む話です。代理店に発想を丸投げしてもできません。地方を代表する議員だけでもできません。今こそ官僚の出番ではないでしょうか。




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