第15話 立体駐車場を考えてみます。
2018年の調査ですがマンション等の集合住宅住まいの比率は42%だそうです。(出典 総務省統計局「平成25 年住宅・土地統計調査」)
マンションの立体駐車場について充電環境に問題があるのは言うまでもないでしょう。夜間に充電して朝走り出すということができません。
もっとEV普及してくれば駐車場の電源が付いたものが出て来るでしょうが、1つのスペースに1台ないと駄目でしょう。シェアにして業者を入れて事後清算型でもいいですけど、全員夜間利用がメインでしょうからそれを目当てにマンション購入した人にとって、シェア型は解決にならないでしょうね。
なお、東京都は2025年4月から駐車場の2割以上の充電設備を義務化します。新築マンションですけど。
まあ、当面電源の取り合いでもめごともある可能性はありますが、今後、これが推進されるなら新築マンションのEVビハインドは解決されるでしょう。既存マンションならもめるでしょうね。投資してもほとんどの住民にメリットがありません。EV以外罰金という制度を導入するならわかりませんけど。
結局、新築マンションオンリーでしかも当面は東京くらいですから、マンションでのEV購入のハードルは高いと思います。
それと、 日本の立体駐車場の重量制限は2t~2.5tとされています(国土交通大臣認定の自動式駐車場)。
で、EVの車重ってどれくらいあるでしょうか?グーグルでテスラ車両重量で検索して一番上に出てきた結果ですと、23年のテスラYが1930~2000kg、モデルSが2100~2190kg、モデルXが2340~2470kgと表示されました。ギリギリセーフと取るかアウトと取るかです。自分が運転して入ったり何か積んだままですと当然オーバーしますけど、安全マージンはあるとは思います。
一方で、現状極めて重いとされている日産GTR24年型R35で1740kgです。レクサスLSで2400kg、LMだと2460kgあります。
LSならテスラXとほぼ同じ価格帯(1400万円台)の高級車なので、そもそも立体駐車場のマンションの人とかは買わないか?という気もします。なんか、平置きの地下駐車場付きの高級マンションのイメージですよね?
テスラYが560万円台なので立体駐車場のマンションでも買う人がいそうですが、これは重量的には問題ありません。
日産サクラで1000kgちょっと、HONDAeなら1500kg程度ですので、大衆車は大丈夫そうですし。
ですので、車重は今後どうこういう問題でもなさそうです。海外だと立体駐車場崩落とか起きているみたいですけど。
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