第12話 EV原材料の毒性と採掘問題、リサイクルの現状
EVはさぞ廃車費用にお金がかかるだろうなあ、と思うと実はリサイクルとしてメーカーが引き取ってくれることが多いみたいです。
これはコバルト、リチウム、ニッケル等々の希少な原材料を使っているため回収しリサイクルするコストが原材料購入を下回るからでしょう。と思って調べると実は他の方法のバッテリーと違い、リチウムイオン電池のリサイクルはコストが見合わずビジネス化が難航しているとの事。
実はリチウムイオン電池はパソコンのバッテリーにも使われているので他人事じゃないですけど。EVより圧倒的に小さいので各メーカーで処分できているみたいです。分解コストや運搬コストが要らないですからね。
リサイカルでコストが見合わないからといって、じゃあリチウムイオン電池は廃棄できるかというと代表的な原材料に毒性が強いため単純に処分できません。以下 グーグルで検索して一番上に出てくるテキストをコピペしています。
リチウム 引用:WIKI
リチウム毒性は、リチウム過剰摂取としても知られる過剰な量のリチウムを有する態のことである。 症状には、震え、反射亢進、歩行障害、腎臓障害、意識清明度の変化、などがあげられる。
ニッケル 引用:ニッケル協会
多 くのニッケル物質が分類されている急性有害性には、急性毒 性、皮膚腐食性/刺激性、重篤な眼損傷性/眼刺激性があ る。 慢性健康有害性には、皮膚感作性、呼吸器感作性、生殖 細胞変異原性、発がん性、生殖毒性がある。
コバルト 引用:3M
電池材料、超硬合金、磁性材料、めっき等に 多く使われるコバルトは、発がん性があり、 皮膚炎、ぜんそく、肺炎、肺機能異常の原因 となることが分かっています。 また、動物実 験では遺伝子異常や性巣萎縮、精子数の減 少などもみられ、現在も人体への影響が調 査されています。
ただ、一部ですが儲けにつなげられた企業もあるそうです。アメリカとカナダだそうで。つまり北米大陸であれば今後はなんとかなるかもしれません。輸送費用は到底ペイできないでしょうから北米以外では難しそうですけど。
一方で中国の補助金打ち切りで行き場のない打ち捨てられたEV墓場などどうなるんでしょうか?欧州は何か目途が立ってるんでしょうか?
また、コバルト採掘にあたって50%以上のシェアを誇るコンゴ共和国において黒人労働者の人権問題が発生しています。ニッケル採掘はインドネシアで森林破壊やニューカレドニアで生態系破壊の原因になっています。リチウム採掘は土壌の劣化、水質・大気の汚染、地域社会や生態系、食糧生産などに害を及ぼす可能性があります。
アップルのウイグル工場の問題同様、そういうところはあまり報道されません。
ということでEVが環境を救うと言うと、ちょっと笑ってしまう様な環境破壊要素の問題山積みのリチウムイオン電池です。
なお、ハイブリッド車ですが、駆動用バッテリーにはリチウムイオンバッテリーが使用されます。基本的に通常の使い方ならバッテリーの交換は10年10万キロくらいは持つみたいですけど、やっぱり同じ問題があります。
一方で、トヨタなどで、ニッケル水素バッテリーを搭載する車も出だしているとの事。
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