第11話 SF世界みたいですがビーム送電技術はもう可能。

 たぶん本当に地球に優しいエネルギーは、発電だけに注目すれば宇宙で発電して地球に送電することでしょう。


「未来少年コナン」や「ガンダムX」などで使われた仕組みです。コナンの方は人工衛星でガンダムXは月だったと思います。ゲーム「シムシティ」でもなんかのバージョンで発電所として選べた気がします。要するに宇宙で太陽光発電した電力をビームに変えて送電する技術です。


 SFだと思うかもしれませんが、技術的には実現できます。いや、非接触の充電などがスマホなどで実現していますので、それほど意外ではないかもしれません。結局これもコストの問題が大きいですね。


 一方で別の問題もあります。地球上に本来関わりがないエネルギーです。太陽エネルギーを地球に人工的に送電する仕組みなので熱収支の問題は出てくるかな?と思います。熱エネルギーを別の形で宇宙に排熱する仕組みがないかは検討の余地があるでしょう。


 ただ、そう考えて熱エネルギーを宇宙に排出する技術も研究してるんじゃね?と思ってググって見ると沢山でてきます。なら、そもそも温暖化を解決する技術はここにもあるじゃん、という話です。


 環境が絡むと暗い話が多いですが、人類の技術が戦争以外で発展する見せ場です。それにこういう技術は役に立つ日も来るでしょう。例えば大きな隕石が地球に接近してくるとき、この太陽光発電衛星のビームで粉砕するとか…古典SFを読むと昔の発想が今につながっているのが分かります(兵器転用すれば究極の勝ち国家になるかも「ガンダム水星の魔女」では送電システムを隠れ蓑にした兵器というのがでてきました)。温暖化問題は暗い顔をしてないで、新しい技術のコンペの場所にすればいいのでは?


 宇宙技術はこれから過去の無駄に見えた投資が華開いてくるカテゴリーでしょう。無駄無駄いってないで利用法をSF発想で考えましょう。是非明るい宇宙計画をお願いしたいところです。







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