第10話 本気で取り組めば二酸化炭素など一瞬で減らせる

 さて、環境問題で本当にわからないのは、現状二酸化炭素を吸着して空気中から回収する技術はあります。地中に埋めてしまう技術があります。

 あるいは各国にある砂漠とか不毛な地域を緑化することもできます。さらに本当にヤバくなれば車の生産・運航や二酸化炭素を排出するものを止めてしまえばいいだけです。


 もちろん人類総資本主義の現在これらができない理由はコストとGDP成長です。二酸化炭素を吸収し埋蔵する技術にはかなり金がかかります。苫小牧とかで実験しているみたいですけどね。

 それよりも、経済への影響です。車の世界の総販売台数は8500万台。一台平均200万円としても気が遠くなりますね。8.5×10の7乗×2×10の6乗で、1.7×10の14乗…170兆円の産業です。全世界のGDPがざっくり100兆ドルですから、約1京5000兆円?つまり新車だけで1%が自動車産業です。


 旧車の部品、整備、その他もろもろ合わせれば2~3倍、つまり世界のGDPの2~3%、300~400兆円くらいは車のGDPじゃないでしょうか。いやこれですら過小評価かもしれません。これを先進国が牛耳っているなら、車の生産を止めろとは言えないですよね。しかもこれに加えてEVにすることで投資や新車のGDPはもっと膨れる皮算用でしょう。


 ただ、二酸化炭素の排出量のうちの20%が自動車らしいです。それを半分にして二酸化炭素の吸収・埋蔵を世界各国が本気でやって、森林を増やせば二酸化炭素など一瞬で減らすことができます。


 本当に人類の危機ならやるでしょう。要するに危機じゃないってことです。逆に危機なのに減らせないなら何を言っても減らせません。それが我々が資本主義から得ている恩恵です。

 そうなれば、環境悪化で人口が増えなくなるのを待つしかなでしょう…本当に二酸化炭素が悪者なら、ですけど。人口が減るのも二酸化炭素対策になります。


 ここまで考えればわかると思いますが、ガソリン車がEVに置き換わる意味ですね。もちろん資本主義的な思惑によってでしょう。二酸化炭素の増加は「個人が責任を持っている」と思わせたいということです。全く違いますね。先進国の意志決定者と産業のトップクラスの資本家以外は二酸化炭素を減らすことはできません。



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