第8話 再生可能エネルギーは有機野菜と同じでは?

 これは完全に知識不足で単なる疑問です。再生可能エネルギーって本当に使っていいの?環境にやさしいの?という話です。太陽光パネルとか風力発電の設備を作るのに二酸化炭素が結果的に増える…という話じゃないです。


 例えば、風力発電は風のエネルギーを使います。風って、空気の循環を起こすものです。大きな話でいえば台風というのがありますが、台風のおかげで赤道付近と北南の高緯度地域との間に温度差が生じないようになっています。水星や月などの地表の様子をググればわかると思います。

 風のエネルギーを使うということは空気の循環を止めることになります。今は小規模ですから問題はないでしょうけど、例えば日本の3分の1を風力で補ったら?


 水力も同じです。山と海の高度差を利用した位置エネルギーを発電に利用します。ダムにこの位置エネルギーをためて放出するイメージでしょうか。ダムから海までの流れは淀みます。生態系にどういう影響があるんでしょうか?

 夜間電力などでわざわざ揚水するケースもあるようです。揚水型だと結局夜余剰になった火力・原子力発電の余りを使います。ただ夜間電力が安いだけで二酸化炭素を出しているのは一緒です。昼の火力発電を減らす効果はありますけど、置き換えしているだけです。要するに二酸化炭素削減や原子力依存に役に立たないです。

 また、揚水したところで水の高低差を考えればわかると思いますが、結果的に水の流れはダムの存在で淀むことになると思います。


 太陽光発電はまあその点で流れには影響しなさそうですけど、やっぱり大規模で作ればそれだけ日陰も増えます。


 温室効果ガス、空気の0.04%の二酸化炭素で大騒ぎするということは、こういういわゆる再生可能エネルギーの自然への影響ってどう評価されているのでしょうか?


 なんとなく、有機野菜が健康にいいと言われて盲目的に信じているような感じです。実際は有機農業がメインだった江戸時代よりも現在の方が平均寿命は長いし、食糧不足もありません。農薬や人口肥料を使わないことで、今の人口を補えるのか、結果的に苦労や自然への負荷が増えないのか?それと再生可能エネルギーって似ている気がします。

 なにより地球や人間の幸福のバランスに対して、再生可能エネルギーの方が優しいって誰が測定したんでしょうか?


 地下に貯蔵されているCO2、つまり炭素を含む石油や石炭などを掘り起こして燃焼させるから問題だ、というのが今の環境問題とされているので、再生可能エネルギーの方がいいんだ、という主張はわかって言っています。疑問なのは再生可能エネルギーは別の問題を生じないかです。

 物質が移動するための運動エネルギーを熱エネルギーに変えるということと、地球の循環を停滞させるということが問題にならないのはどういう理屈なんでしょう?


 まあ、その次にEVのバッテリーの製造、太陽光パネル生産、蓄電池生産、風車、ダム建設などの環境負荷・自然破壊が問題になるでしょう。本気で環境負荷を考えるなら一義的にはエネルギーを使わないことです。でも、これは誰もいいません。何故なんでしょうか?当たり前すぎるから?

 やはり資本主義を維持している限り、どれを選択しても一緒の気がします。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る