第7話 「不都合な真実」直前にイラン戦争と911があった。
二酸化炭素の増加=温暖化こそ環境問題という言説がここまで爆発的に広がったのって、2006年の元民主党の副大統領アルゴア氏の「不都合な真実」という映画からだと思います。
この頃の出来事として2001年に9.11がありましたよね。イスラム過激派タリバンによるハイジャックされた民間旅客機がアメリカのビルに突っ込んだり、ペンタゴンに突っ込んだ同時多発テロ事件です。
それと2002年にイランのウラン濃縮が発覚し、核兵器開発疑惑の名目でアメリカはイランに圧力をかけ、結果2003年イラク戦争がはじまります。悪の枢軸問題です。
いや、露骨すぎるだろう?と思いませんか?要するに二酸化炭素=石油=中東です。石油エネルギーの需要を減らすには二酸化炭素は都合がいいですね。「好都合の真実」です。
民主党と共和党の2大政党で当時は共和党政権、アルゴア氏は民主党で政党が違いますが、アメリカという国は中東問題になると挙国一致します。それは常にイスラエルの味方というのもあるし、宗教的な相互不信もあるからでしょう。アメリカの民主主的義資本主義は想像以上にプロテスタンティズムが強いと思った方がいいです。だから、WASP(Wはホワイト白人、ASはアングロサクソン、Pはプロテスタント)とこちらも利殖に長けたユダヤ人が成功者になります。
アメリカが二酸化炭素を気にしていない証拠に、アメリカの石油・天然ガスの産出量はコロナなどによる一時的な減産はあるものの傾向としてかなりの右肩上がりです。二酸化炭素排出量そのものは実際減らしているみたいですけど、元の量が多ぎてほぼ横ばいと言っていいでしょう。
というか、アメリカの石油の輸出は22年で過去最高でどんどん伸びています。つまり、脱炭素をいいながら、石油で儲けています。これはノルウェーなどの産油国も一緒です。
もう1つの視点です。実はアメリカはスリーマイル島の事故以降、反原発運動の高まりで1989年から2000年までの間に12基の原発が停止に追い込まれています。そのせいか、順調に伸びていた原子力発電の割合が2000年以降微増になります。
当然ですが、2000年代にはこの環境問題と絡めたロビー活動がかなり活発だったという報告があります。(アメリカ、原子力、ロビー活動のようなワードで検索すると沢山でてくる)
環境活動家は真摯に問題意識を持っている人も多いでしょうけど、その人が原子力も反対しているかどうかはチェック項目に入れた方がいいでしょう。ただ、その真摯な活動が盲目的だともう宗教ですけどね。
一応アルゴア氏は、1970年代から環境活動に取り組んでいるそうです。本人はひょっとしたら真面目でいい人なのかもしれません。が、この人インターネットとか情報系に強くいろいろ問題を起こした過去もあるみたいですね。
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