第4話 EVと南海トラフ地震

 2035年±数年でほぼ確実に南海トラフ地震が来ると言われています。自然災害ですし、南海トラフには間隔が200年になるケースもあるという説もあるので、100%ではないでしょう。しかし、逆に南海トラフのメカニズムを考えると100年になったり200年になったりするのは不自然です。超巨大地震ではない回があったとしても、巨大地震はしっかり起こっていたと考えるのが妥当です。


 また、同時に南海トラフは富士山噴火とも連動する可能性があるとの事。富士山の噴火の休止期間が過去例がないほど長くなっています。

 硫黄島や西之島などの活発な火山活動を考えると、マグマが移動しているという可能性があります。2035年の南海トラフと富士山噴火のコンボの予測は、オカルトや都市伝説ではなく、現実味があります。


 としたときに、EVですね。例えば震災からの復興を考えたときに、ガソリン車とEVのどちらがいいでしょうか?火山灰に強いのはどっちでしょうか?燃料補給に融通が利くのはどっちでしょう?

 まあ、言うまでもないですね。正直日本がEV一択になる怖さは、この南海トラフ地震と津波そして、富士山の噴火のコンボです。


 緊急車両、消防車・救急車・自衛隊車両。EVで大丈夫でしょうか?ガソリンも備蓄が危ないので軽油・重油・ガス等の方がいいかもしれません。

 海水が溜まっている沿岸都市でEV車は活動できるでしょうか?また火山灰や都市火災による大量のススが舞い散る中、精密機器のEV車は頼りになるでしょうか?無骨な電子機器の少ないディーゼルの方が良くないでしょうか?ネットワークが繋がっていない状態でソフト的な不具合になったらどうするんでしょうか?


 EV車の火災の鎮火が難しいという欠点もあります。鎮火に大量の水が必要(ガソリン車の数十倍)なEV車は少なくとも震災が予想される地域では考慮すべき点です。壊れてバッテリー液がこぼれた場合の環境汚染もあります。


 それともう1点。充電インフラですね。インフラって直下型地震で災害が狭い範囲なら電気の方が早い可能性はあります。ありますが住宅が倒壊してマンションには戻れず。で、充電スタンドでの充電時間を考えると民間所有のEVはほぼ詰むでしょう。


 そして何より、プレート型の巨大地震。電気の供給網は寸断されるでしょう。そして放置されたまま故障・バッテリー切れ。都市部の道路は動かない車重の重い火災の可能性があるEVで詰むと思います。


 また、充電ステーションのインフラを整備しても三浦半島・中部・四国・九州の太平洋側の都市インフラははっきり言えば地震と津波でやり直しになる可能性が高いと思います。東京湾も危ないみたいですね。火山灰が降るなら関東も精密機器はすべて駄目になります。火山灰は極めて細かくどこにでも入り込むし帯電しているので、スマホ・PCはほぼすべて駄目になります。つまり、電子機器頼りの充電ステーションとEV車は全滅です。それを言うならハイブリッド車も危ないですけど。

(災害関連のページだと電子機器も発電所も駄目との事。なお、逆に桜島の火山灰程度ならハイブリッドもPCも大丈夫だそうです。ただ、宝永噴火(1707年)の時は江戸は真っ暗になるくらい火山灰が降ったそうなので、そうなるとさすがに現代のインフラは厳しいでしょうね。)


 もし、日本がEVあるいは新しい交通インフラを整備するなら2040年くらいまで南海トラフの動向を待ってからでしょうね。


 原子力の問題も関わってきますし、EVの議論でこの南海トラフと富士山が出てこないのは不思議でしょうがないです。




追記 2035年というのは通説・有力説というより従来の「時間予測モデル」という説による予測であるということでした。この信ぴょう性を疑う地震学者もいるそうです。


 ただ、南海トラフは単純平均のモデルでは、近年は平均110年程度、前回は90年で来ています。1944年とのことで、2034年~2054年の間には50%以上の確率、2064年までには政府発表で90%の確率できます。200年周期の場合もある、という説もあるそうですが、やはり2034年を過ぎたらいつ起こってもおかしくないと思った方が良さそうです。


 また、もう1つの証拠として、地震の空白地帯とされていた阪神淡路、熊本、京都、鳥取などで内陸型地震が起きています。そういえば和歌山沖でも地震がありました。この内陸型の地震が活発になってから50年以内に南海トラフは来る確率が高いといのことで、1995年の阪神淡路から50年なら2045年です。なお一説には30年というのがあり、前回の1944年の地震を分析した記録があります。

 現在石川県の4000年ぶりの地震も起きています。地震が少ないと言われた西の地震が活発化しています。

 そうなると2025年から2045年となり、元の2035年説に戻ってきます。地震の事なので幅はあるでしょうが、我々の命が尽きる前に南海トラフが起きる可能性は少なくとも100%に近いと思っておいたほうがよさそうです。


 陰謀説で地震利権で本当は20%の確率なのを80%と発表した…などと言われていますが、防災に関して言えばそれが悪いとも思えません。地震の確率が20%だから対策しなくていいなんて誰も思いませんよね?






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