第九話 小さな約束
「……ほんとうに?」
手を伸ばしたときと同じくらい、フレイは簡単に答えた。
ナズナに会いに来るのは、容易なことではない。それなのに頷いてくれた彼に、ナズナはどうしても驚きを隠すことができなかった。今日は彼に驚かされっぱなしだ。
桃の瞳にうっすらと涙を浮かべ、聞き返すナズナに、フレイは当然だともう一度頷いた。
「言っただろ。俺は探偵だって」
探偵である限り、どんな依頼も引き受ける。それがフレイの信条らしい。
ナズナが深く悩み、選んだのに対し、フレイの考えはものすごく単純で。なんだかナズナは彼が羨ましくなった。こんなふうに自分の感情を素直に出して生きられたらどんなにいいだろう。少し妬ましくもなってしまう。
「でも、探偵って事件を解決したり、何かを探したり、そういう依頼を受けるんでしょ? 会いに来るっていうのも、探偵の仕事に入るんですか?」
「いいんだよ、細かいことは。それとも、君はさっきの依頼をなしにしたいのかな」
「そんなことありません!」
強く否定した。一粒の涙が床に落ちる。その雫が、先ほどの想いが嘘でないと物語っている。そしてこれが現実なんだとも、ナズナに教えてくれた。
フレイ・ザフィーア。一度ならず二度も洋館に訪れた探偵。彼は今度は、ナズナのために会いに来てくれる。仕事だとしても、それは、にやついてしまうほど嬉しいことだった。
しかも。
「あれ。これって、ルナール様達にはバレちゃいけないことですよね」
「当然だろ。少なくとも、俺は知られたら困る」
「わたしも見つかったら怒られます。じゃあ……二人だけの秘密、ってことですね」
言葉にすると、嬉しさと共になんだか気恥ずかしくなった。くふふ、と変な笑い声が漏れる。フレイの冷たい視線が突き刺さった。
「変な笑い方しないでくれるかな」
「えへ、ごめんなさーい。でも、嬉しいんです。だって、わたしに会いに来る人なんていないから」
ナズナはただ、当たり前のことを口にしたつもりだった。けれど、フレイの眉間にはまた皺が寄る。
「やっぱり、君の扱いには問題があるように思えるけど」
「気にしないでください。フレイさんが来てくれれば、十分です」
もう、彼に対する警戒心も不信感も、風のごとく吹き飛んでいた。残ったのは信頼と、胸を占める幸福感。
その感情に浸りながら、ナズナはまたえへへと笑った。花がほころぶような、心の底からの笑みだった。
☆
それからフレイは、時間を見つけてはナズナに会いに来るようになった。
毎回、土産だと菓子を持って来るフレイの姿に、ナズナは飛んで喜び、共にティータイムを楽しんだ。彼が選ぶお菓子はどれも見たことない物ばかりで、ナズナはそのたびに外の世界に関心を持った。
彼との話題は尽きない。一番盛り上がったのは花の話をしたときだ。
フレイもナズナと同じく、花が好きだった。住んでいる家の屋上には庭園があるらしく、そこで様々な花を育てているのだと彼は言った。持ってくることはできないが、機会があったら何かしらの方法でその光景を見せてあげると笑ってくれたフレイに、ナズナも嬉しいと笑い返した。
二回目に会ったときのように、図書室で本を読むフレイを見つけた際には、二人で読書をした。ナズナは字がびっしりと書かれた本を読むのは苦手で、いつもは絵本や花の図鑑を眺めていたが、そのときは魔法書を選んだ。花の他に興味があることと言ったら、魔法だった。
『月の子』は特殊な月神の魔力というものを持っているため、今はなかなか強い魔法を使わせてはくれない。けれどいつか、目を惹くような強くて綺麗で美しくて、誰もを魅了する、そんな魔法を使ってみたいと思っていた。
それをフレイに伝えると、彼はナズナの魔法を見たいと言った。
「じゃあ、交換条件ですね。フレイさんの庭園を見せてくれたら、お礼にわたしの特別な魔法、見せてあげます」
「交換条件なんてどこで覚えたの。まあいいけど」
「約束ですよ!」
「……ああ」
他にも、フレイが話してくれるこの町の様子や、他の村の風景――道のりで見つけた光る魔法花が浮かんだ湖や、一面赤色の花畑など――の話はどれも心躍るもので、ナズナの外へ出たいという願望はどんどんと膨らんでいった。
それは時に、出られないという苦しみを生み出すものではあったが……それ以上にフレイの訪問が嬉しくて、彼の顔を見ると途端に苦しみは消し飛んだ。
彼との小さなやり取り一つ一つは、ナズナにとって新鮮であり、夢にまで見てしまうほど楽しいものだったから。
外に出たい。でも、出られなくてもいいかもしれない。フレイが会いに来てくれるのなら――
「――と、こんな感じかな。キャシーちゃん、この話聞いたらびっくりしちゃうかな」
また、雨が降っている日のこと。
ナズナは部屋のソファに座り、書き物をしていた。紫陽花が四方に描かれた便箋にしたためていたのは、文通相手、キャシーへの手紙だ。
友達のキャシーにも、自分が『月の子』だったということは話していない。けれどそれ以外のことであれば、ナズナはすべてを彼女と共有していた。クレイス家洋館内の様子すべて。
同い年のネージュは魔法が強く、魔物も相手にできること。メイドのミーチェは姉のようで、でも少し怖いところがあること。シアンは優しくて、その兄である執事長ルナールは厳しくて苦手なこと――など。何気ない日常を、ナズナは手紙に綴っている。
そして今回、新たに書く人が追加された。フレイだ。
侵入して来たことは流石に書かなかったが、外から人が訪れ、探偵である彼に依頼をしたことを黒いインクで紡いだ。
会いに来てほしい。その依頼を、願いを、フレイは余すことなく叶えてくれる。
いつか、いつの日か、キャシーにも会いたい。そう書こうとして……ナズナはペンを止めた。
「それは難しいか……」
「こんにちは。なにを熱心に書いているのかと思えば、手紙?」
「わっ!」
突然声をかけられ、ナズナは飛び上がるくらいに驚いた。顔を上げれば、右側から透き通った青がナズナの手元を覗き込んでいた。
慌ててナズナは両腕で手紙を隠す。
「フレイさん! いつからいたんですか!?」
「さっきノックしたよ。人の気配があるのに返事がなかったから、何かあったのかと思って……」
「入ってきたんですか? ミーチェとかいたらどうするんです。もしくは、わたしが着替え中だったら!」
動揺して、思っていたよりも怒ったような声が出てしまった。フレイはえ、と声を詰まらせる。何故か瞳が泳いでいた。
「それは……いやでも、この部屋は鍵がかけられるだろ。見られたくなかったら、鍵をかけるものじゃないかな」
「う……鍵をかける癖はなくて……」
しゅん、と眉が下がる。逆に怒られてしまった。
鍵をかけないことは、以前にもミーチェから注意されていた。女の子なら、常に鍵をかけるべきです、と。何が起こるかわからないのだから。
でも、鍵をかけていないおかげで、フレイに会えた。そう思うと、ナズナは鍵をかける気にはなれなかった。
「じゃあ、着替えてるときは鍵かけます。それ以外は入って大丈夫です。だから、えーっと……さっきのはわたしが悪いです、ごめんなさい」
「あ、いや。そんなに反省しなくても。気にしてないから。それで、何を書いてたんだ?」
気まずい空気をなくすために、フレイは話題を変える。ナズナは手元に視線を落とすと、手紙は隠したまま答えた。
「お手紙です。友達に送るための」
「友達? 手紙を送ってる友達が?」
「はい。ここに来る前、仲良くしてた友達がいて。その子とだけは手紙のやり取りを許してもらってるんです」
キャシーはナズナの魔法をその身に受けたにも関わらず、ずっとナズナと友達でいてくれた。文章からは、彼女の凛とした性格や、はきはきとした声が聞こえてくるかのようだった。
「長い間会えてないけど、忘れずに手紙を送ってくれる。唯一の友達です」
「いい友達を持ったね」
「はい、ほんとに」
ナズナが領主の家に連れて行かれたことも、彼女は知っているため、時折気遣ってもくれる。その気遣いに、何度泣きそうになったことか。
会いたいと思うのは、当然のことだった。だが、ナズナは『月の子』で、そしてキャシーの方も、ナズナの魔力暴走の事件があってから、隣のユレイネス地方に引っ越してしまっていた。キャシーの両親が、ナズナから遠ざけたのだ。
何もかもが、仕方のないことだった。
考えると、どうしても悲しくはなる。けれど、ナズナはこれでよかったとも思っている。もう、彼女に会うべきではない。会えば、あの頃を望み、運命を投げ出しそうになってしまうだろうから。
(それに今は、会いに来てくれる人がいるから……)
ナズナは手紙の続きに、会いたい、と書くのはやめて、羽ペンを置いた。インクが乾いたことを確認してから、手紙を折りたたむ。
そばで見ていたフレイが手を差し出した。
「届けようか?」
「いえ、大丈夫です。いつも届けてくれる郵便屋さんがいるので。それにフレイさん、キャシーちゃん知らないでしょ?」
「あ。そうだね。どこに住んでる子なの?」
「ユレイネスです。あっちは大都会なんですって」
手紙を封筒に入れ、毎度おなじみの林檎のシールで封をする。そうしてソファの左側にお尻をつめると、右隣にフレイが腰を下ろした。今ではそこが、ナズナの部屋での二人の定位置になっていた。
「ああ。この町――テイエースも大きな町だけど、ユレイネスの都市は比べ物にならないよ。地方の北部はほとんどが建物で埋め尽くされてる」
「行ったことあるんですか?」
「前に国中を旅してた時期があってね」
「へええ、そうなんですね! ユレイネスには、どんなものがあるんです?」
「そうだね……白くて縦に長い建物が並んでて、人間が多い町だから、魔法より機械や科学が発達してるよ。魔石を使った珍しい機械が町中に多くある」
「あっ、歴史でも習いましたよ。工業地帯、とかあるんですよね。いっぱい機械が作られてるって」
「そう。列車を最初に作ったのもユレイネスだしね。最近では、遠くにいても連絡が取れる機器の発明に力を入れてるみたい。通信機、とか言ったかな。それがあれば、手紙じゃなくても遠方の人と話せるみたいだよ」
「そうなんですか!? わあ、なんか楽しみですね」
「君はそういうのに興味を持つと思ったよ。それで、今日はこれを持ってきたんだけど」
フレイがショルダーバッグから何かを取り出す。彼が常に下げているそのバッグは、空間魔法が施されており、バッグの大きさ以上のものを詰め込むことができた。
そこから彼が取り出したのは、顔よりも二回りほど小さい、四角い置物のような機械だった。丸い突起と四角の出っ張りがついたそれを、ナズナは見たことがない。
頭と思わしき所にあるスイッチを押しながら、フレイはそれの名前を教えてくれる。
「写真機っていうんだ。ユレイネスで造られたものだよ」
「しゃしん、き?」
「ああ。この機械はね、その場の風景を中に収め、記録することができるんだ」
説明を聞いても、ナズナにはピンとこなかった。
首を傾げるナズナに、フレイは写真機の四角い出っ張りを見せた。出っ張りの平らな部分には、いつの間にか鏡のように何かが映っていた。
「えっ!? これって!」
「見せるって約束しただろ? 俺が住んでる家の庭園だよ」
そこには、緑に囲まれた憩いの場が映し出されていた。
赤煉瓦の屋上は、四方を柵に囲まれており、その策に色鮮やかな緑の蔦が絡んでいた。沿うように置かれた花壇には白いミニバラ、紫のハナショウブ、赤や黄色、オレンジのポーチュラカなどが植えられ、色とりどりの花弁を咲かせている。
中央部分に目を移すと、そこには白いガーデンテーブルとチェアが置かれており、花を見ながらお茶を楽しめるようになっていた。フレイが本を片手に、お菓子と紅茶を楽しんでいる様子が目に浮かぶ。すごく似合うと思った。
桃色の瞳を輝かせ、ナズナは映された画像に魅入る。
感動に、息は震えていた。まさか、こんなにも早く目にできる日が来るとは思ってもみなかった。しかも、一歩も部屋から出ることなく。信じられない、という声が漏れる。
同時に、ナズナは焦りを覚えた。
だって、ナズナはまだ、最高の魔法を覚えていない。
「フ、フレイさん早すぎます。約束を果たすのが早すぎますよ!」
フレイを見上げると、彼は青い瞳は楽しそうに緩ませていた。
「俺は探偵だからね。仕事は早めに済ませないと」
「でもこれは仕事じゃありません! お礼がまだ用意できてない……」
昨日も、ナズナは難しい魔法の本を読んだ。魔法教師レイシスの授業も、毎日しっかりと受けている。が、まだ高度な魔法を使うことはできていなかった。今のナズナが一人でも使えるのは、せいぜい手のひらの中に収められるくらいの生成魔法と、初級魔法だけ。
「いいよ、そんなに急がなくても。いつか見せてくれたらそれでいい」
フレイはそう言ってくれるが、ナズナは納得ができなかった。
なんとか、今できる中で一番綺麗な魔法を見せられないだろうか。フレイが見せてくれた、美しい庭園にふさわしい魔法を。フレイが目を輝かせて、すごい、と褒めてくれるような魔法を――
(……そうだ)
一つ、思いつくものがあり、ナズナはぱっと顔を上げた。
それは、魅せられるような魔法ではなかった。けれど今のナズナには、それしか出てこなかった。
フレイをちらりと伺う。写真機を見つめるフレイの横顔は、初めて会ったときと変わらず、まるで絵本の世界から飛び出してきたかのように綺麗だ。きめ細やかで繊細な肌と銀髪は、女性であれば誰もが羨むだろう。
けれどナズナは今日、その中に一欠片の疲れを見つけていた。淡い青の瞳は魔力の光が薄く、唇もいつもよりも白い。彼がナズナに気づかれないように振る舞っていることにも気付いていたが、無視できなかった
『月の子』であるナズナは、他の魔法使いの魔力の濃さを推し量ることができる。フレイは今日、内に秘めた魔力量が少なかった。
それを補うことができれば、少しは恩返しになるかもと、ナズナは考えた。
フレイに見えないよう、後ろに手を回す。こっそりと杖を作り上げた。無詠唱で、手から魔法を出せるのも『月の子』の特徴だ。作り出したその杖を――『月の子』だとバレないように――ポケットから取り出すようにしながら、ナズナは詠唱する。
「ニワトコ」
ニワトコは、魔力が宿る木と言われている。
そのイメージ通りに、杖の先に魔力が咲いた。光の粒子はパッと弾け、フレイの頭上から降り注ぐ。
顔を上げ、目を丸くしたフレイは雪の中にいるようだった。しんしんと降り積もった魔力がフレイの頭、鼻、肩に募り、溶けて消えていく。
青の瞳は、さらに大きくなった。彼は左手をこめかみにやると、瞬きしてナズナを見た。何をしたの、と問いかけていた。
ナズナは笑って、お礼です、と口にする。
「その、すごい魔力はまだ見せられないけど、これくらいの恩返しはできるかなって」
青の瞳に宿る魔力は、濃さを取り戻していた。
「この魔法……」
「はい。魔力補填の魔法です」
ナズナが使ったのは、魔力を与える魔法だった。その名の通り、対象に自分の持つ魔力を分け与えるもの。
つい最近、本で学び、レイシスに使い方を教わった魔法だった。
魔力を多く持つ者なら、誰もが使える魔法だ。もちろん、クレイス家の魔法使いは皆が使えるため、彼らには分け与える必要がない。けれど、フレイの役には立てると思った。その証拠に、フレイの頬がほんのりと興奮の色を灯す。
「すごい……魔法で魔力が戻るなんて。魔力薬みたいだ」
「魔力薬?」
「ああ。今の魔法みたいに、魔力を補う薬があるんだけど……って、そんなことはどうでもいいか。ありがとう、ナズナさん。とても、素敵な魔法だったよ」
「え、あ、はい……! それなら、よかったです」
切々と感謝され、さらには誉め言葉ももらってしまい、ナズナは頬を赤らめた。
少し、お礼をしただけだったのに。彼は、まるで珍しいものを見つけたかのように、目を輝かせてくれた。
視線を逸らして、後ろに回した両手で杖をいじりながら、ナズナは零れる笑みを噛み締めた。感動するフレイをちらりと見て。
(もっと魔法を覚えよう)
そう決意した。
自分の魔法が、誰かに感謝されたことなんてなかったから、余計に。彼のお礼の声と、感動の表情はきっと、生涯忘れることはないだろう。
ありがとうございます、と心の中だけで呟いた。お礼をしたはずなのに、それ以上の何かを貰ったような気分だった。
(フレイさんには敵わないな……)
なんだか、悔しくもなる。だけど同時に嬉しさも覚えていて、ナズナはその感情を胸の中で何度も何度も反芻させた。
魔力の戻ったフレイは、今度お礼をするよ、なんて言った。お礼とお礼が繰り返されていることに、ナズナは苦笑した。
でも、そうして人は近づいていくのかもしれない。
親しく友達を作っていなかったナズナは、ふとそう感じたから、フレイの言葉に素直に頷いた。楽しみにしてます、と。
小さな約束を果たし、また、小さな約束ができていく――そんな幸福の時間に、ナズナはすっかり身を委ねていた。
「じゃあ、そろそろ帰ろうかな。ナズナさんも、夕食の時間だろ?」
「もうそんな時間なんですね。次はいつ来てくれるんですか?」
「時間ができたら。また、お土産持ってくるよ」
「お腹すかせて待ってます」
「動物じゃないんだから」
「えへ。にゃーん」
呆れたように言うフレイに、ふざけて甘えてみせる。一瞬固まったフレイは、左腕をナズナの頭へと伸ばしかけ――ぱっとソファの上に置いていたショルダーバッグを手に取った。青い瞳がナズナを振り返る。
「……じゃあ、また来るよ」
「はあい。お気をつけて!」
手を振ると、軽く振り返して、フレイは部屋を後にしていった。
そんなやり取りさえも、ナズナの笑みを引き出す。銀の後ろ姿を見送ると、ベッドに倒れ込んだ。
ああ、今日もまたたくさんのものを貰ってしまった。
クレイス家では得られないそれを大事に大事に抱えて、ナズナはシアンが呼びに来るまでの間、眠りにつく。
次は何を話そう――そんなことを考えながら。
翌朝、書いていた手紙にフレイとの出来事が追加され、友人のキャシーへと送られていった。
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