(二)-10

 二階部分に来た。構造物の中に入るためのドアはあった。ヨギョンがドアノブを回したが、鍵が内側からかかっていた。ヨギョンがドアのガラス越しに中を覗き込んだが、誰もいないようだったので、そのまま上の階に上がる事になった。

 そして三階部分まできた。ここの階のドアも内側から鍵がかかっていた。ヨギョンがドアのガラスから中を覗いたが、ここにも誰もいなかったので、三人はさらに上の階へ上がった。

 四階部分。階段はさらにもう一階上があるが、建物の構造物はこの階までで、上は屋上になっているようだった。恐らくこの階が、船をコントロールしている操船室ということになる。

 ヨギョンがドアノブを回した。ノブは回った。そしてドアをそっと引いた。ドアは開いた。

 エレーナが操船室前の踊り場に出て銃口を中に向けた。そしてヨギョンが頭を低くして制御室へ入った。

 メグもその後に続いた。


(続く)

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