現状
いまのわたしはほぼルーティーンの暮らしをしている。毎日同じことを順番にやるのがいちばん楽だからだ。なにか用事がないかぎり、それを変更することはほぼない。
朝はいつも6時50分くらいに起きてくる。起きてきたら0655を観る。主にいぬのうたねこのうた、が好きである。かわいいので。
そのあと着替えて顔を洗い、7時半くらいに朝ごはんを食べて、8時からはわりと真剣に朝ドラを観る。
そのあと朝ドラの真面目な感想をぽちぽちとXのテレビ感想用のアカウントにポストして少々のいいねを稼ぎ、それから公募用の原稿をワードの原稿で8ページ、7000字ほど、昼前くらいまでに書く。だいたい3時間でこの量しか書けないことにムギギ……となる。
そのあとnoteの記事を1000字ほど書く。それをUPして、午前中にやることは終わりである。
続けて猫にキャットフードを与え、12時から人間も昼ごはんを食べる。食べ終わったらまた1000字くらい書けたら書いて、あとは3時半くらいまで猫とのんびり昼寝する。昼寝をしていると膝にホイと乗ってくるのだ、どうだかわいいだろう。
うまく起きてこられたら図書館で借りた本を読んだり、ゲームをしたりする。最近はあつ森とバテン・カイトスリマスターで遊んでいるのだが、バテンのほうは超ノロノロプレイである。
そのあと職場から帰ってきた母と買い物に出かけ、夕飯の材料などを買ってくる。だいたいこっそりおやつを買って買い食いしてしまう。
夕飯を食べたらぼーっとテレビを観て、9時くらいに歯磨きして部屋に戻る。
部屋でその日書いた字数を記録して、読書や推敲などの作業をする。それが楽しい。
そうやって10時半くらいに布団に入団する。入団てなんだ。ドラフト会議はわたしの住んでいるところでは観られない。
こういうルーティーンを毎日続けている。日曜日はさすがにこうではない。いつもより少し遅く起きてきて趣味の園芸を観て、日曜美術館をやっている間にnoteの記事を書き、将棋フォーカスを観て、将棋NHK杯を猫と一緒に寝落ちしながらも観る。
そのあとは昼ごはんを食べて昼寝して、夕方に買い物に行って夕飯を食べて大河を観て寝る感じだ。
このルーティーンを踏み外すと即で不調がくる。昼寝でいくらか眠らないと眼球が上転する。要するにずっと目が上を向くのだ。それをかばうために姿勢が低くなる。
ルーティーンでない生活を柔軟にできるようになりたいが、踏み外して不調をきたす恐怖が大きすぎる。
眼球上転のなにが怖いのかと思われる向きもあるかと思うが、それと同時に体のどこかが不快になり、自分の考えていることに自信がなくなる。なにかとんでもないことをしでかすのではないか。あの時ああいったのは間違いだったのではないか。この先自分はどうなるのか。とにかく自信がなくなるのだ。
ルーティーンを踏み外さなくても、疲れすぎたときとか興奮しすぎたときとか、変な時間に風呂に入ったときとかにもこうなる。この、自分の考えていることに自信がなくなるというのが、とにかく恐ろしいのだ。
まるで自分がバラバラになったような不安感だ。何度だって言う、とにかく恐ろしいのだ。
月にいちど心療内科に行って向精神薬をもろもろ出してもらうわけだが、いつも「目が上がることはありましたか」と聞かれる。「疲れすぎるとたまに」と答えている。
11月に心療内科に行ったとき、「毎日昼寝するんですけど、どうすれば午後も活動できますか?」と聞いたら、「それはだめです、休んでください」と言われてしまった。なんということだ、お医者さまに休めと言われてしまった。
このお医者さまは治す気があるのかちょっとわからないところがあるのだが、しかし信用するしかできないのである。
なにかで「心療内科はメンタルの不調に伴う体の不調を診るところであって精神疾患そのものを治すところではない」と聞いた。であれば精神科に通うのが筋なのだと思うが、お医者さまはなにも言わない。
しかしセカンドオピニオンする勇気はない。ずっとかかっているところに穏やかに通えるのが1番楽なのだ。これもルーティーンである。
穏やかに暮らしたい。しかしそのためにはなにかを大きく変えるほかない。
しかしいちどできてしまったルーティーンを変えるのはとても難しい。そのルーティーンが楽だからルーティーンで行動しているのだから当然だ。それはコーラとポテチがベストマッチであるのと同じく真実である。
そんなわけで、わたしは20代のときほんのちょっと縁故でアルバイトしたり、3000字を3000円程度で買い取ってもらって出版社のnoteに載せてもらったくらいしか働いたことがない。
3000字を3000円で買い取ってもらえるのだから、きっと10万字を10万円で買ってくれるひとがいると信じて毎日コツコツやっている。
とにかく「きっとなんとか生きていける」と思うのと、「自分の可能性を頑なに信じる」ことしか、いまのところできることはないのである。(つづく)
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