第7話
「行くぞ!【血の
男の体から血飛び出し空へ行き雲の形となるそこから血が雷の様に降り注ぐ。
「フハハハハ手も足もでまい」
「だからお前もう死ねって」
降り注ぐ雷を全て避ける。
「死ぬのは貴様だ【血の
さっきの雲が血が大波の様に押し寄せ押しつぶそうとしてくる。
「なんでこいつ死なないんだ?さっきから切り刻んでいるのに」
血を全て拳で弾き飛ばす。
「これもダメか!ならこれは……え?」
次の技を使おうとした男の体が一瞬にして細切れいや粒子切れされた。
「わかったお前細胞の一つ一つが再生する角を持っていたのかだから無限に再生するのかでも無駄だ全て角を斬った」
男はそのまま何も言えず訳もわからないまま意識が消え死んだ。
「珍しいやつだったなぁそれより…!?」
男の死を確認して先ほど助けた二人を見ると。
「に、似ているもしかしてそっくりさんか?」
妹二人と顔が寸分違わず一緒だった。
紫の髪に白い肌に可愛い顔、似ている。
「と、とりあえずここから出るか」
二人をおんぶとお姫様抱っこして運ぶ。
◇
とても暖かい。
ひなたぼっこをしている気分だ。
それでいて凄く懐かしい。
いつも私たち二人を支えてくれた兄の背中にいる気分。
「………あれ?ここどこ」
目を覚ますと風で揺れる木々の葉っぱが見え隣にゆいが寝ていた。
「目を覚ましたか?」
風で揺れる髪を手で押さえてこちらを見る男性に少しドキッとしてしまうが顔を見てそれどころでは無くなった。
「お、お兄ちゃん?お兄ちゃんだよね。その顔絶対そうだよ忘れる訳ないお兄ちゃんだよね!」
「落ち着きなさい」
そう言われて正気に戻る。
「あっすみません。死んだ兄にとても似てて。あ、あの助けてくれてありがとうございます」
「気にしなくていいよ。それより怪我はないかい?一通り直したと思うんだけどどこか痛いところわ?」
そう言われて右手と歯を見るとあらぬ方向に曲がっていた指が折れた歯が後遺症もなく元に戻っていた。
「凄い!何から何までありがとうございます。ところでお名前をお伺いしてもいいですか」
「名前か。私に名前はない」
「えっ名前がない!?そ、それはすみません。失礼な質問をしました」
「ああいや気を使わなくていいよ。生まれた頃からずっとそうだから」
「そればお辛い過去をずみまぜん」
いつのまにか泣いていた。
「泣くなかい泣かない」
そう言って頭を撫でてくれる。
「うへへへへあっ」
変な声が出てしまい咄嗟に口を手で押さえる。
「す、すみません見苦しいものを見せました」
恥ずかしくて顔が赤くなったので手で顔を覆う。
「はははほんと反応まで一緒だ」
男性はそうつぶやく。
「えっ。なんか言いましたか?」
「いやなんでもないよそれより二人の名前は?」
「私は
「っはは、ははははははは!」
「うえぇぇ急にどうしたんですか?」
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