地球での最初の出会い

第4話

二人の高校生くらいの女の子が戦っていた。

「ゆいサポートお願い!」

「のぞみ任せて」

綺麗な連携で次々と目の前の魔物を倒していく。

「ゆい!」

「OK!」

もはや名前を呼ぶだけで互いが何を考えているのがわかっているかの様に行動している。

「最後の一匹!」

ゆいの打った矢が狼の魔物の頭に当たると動かなくなりそのまま倒れる。

「「いっいぇぇえええぇぇぇぇい」」

二人は互いを見てハイタッチをする。

「っと油断しない油断しない」

「そうだね。周りの安全を確保できたか確認確認」

あたりを見回すがなんの気配もしなかった。

「うん大丈夫そう」

「よかったーじゃあ少しここで休憩したら先に進もう」

「うん」

二人は岩に寄っ掛かり座る。

武器はもしものために手から離さず持っていた。

「にしてもここまで来れるとは思ってなかったのによく来れたよねー」

「そうだね。ここB級ダンジョンだから二人で二層まで来れるって思ってなかったからほんと以外!」

「これでこのダンジョンクリアすれば二人でBランク昇格試験を受けれるね」

「うん楽しみ」

と楽しそうに会話している二人の後ろから何かが動く音がした。

すぐに岩から離れ武器を構える。

「誰!そこから出てきなさい」

すると岩が動きだし人型に形成し始めた。

「なんでここにゴーレムが!?」

「ここは獣系のダンジョンじゃ無かったの!?」

「ゴゴゴゴーーン!!!!」

ゴーレムが放つ咆哮に吹き飛ばされる。

「「きゃあああぁぁぁぁ」」

二人は近くにあった三階層へと続く階段まで吹き飛ばされた。

「大丈夫!のぞみ」

「なんとか。それより通路を塞がれた」

「ゴーレムに物理耐性があるせいで不利だけどどうする?」

「一旦様子見で弓を打って牽制しといて」

「わかった」

ゆいは矢を放つがゴーレムの岩で出来た肌によって弾かれる。

「やっぱり効いてないよー」

「このダンジョンはボスがいるのは第五層目だからまだ降りても良いけどそうすると帰る方法がボスを倒す以外の方法がなくなる……そうだ帰還石はまだストックあったと思うんだけどどうだっけ?」

のぞみは自分の腰にあるバックの中から帰還石を探すが見当たらない。

「なんで?ゆいの帰還石ってまだある?」

「えっ!帰還石ちょっと待って牽制任せていい?」

「任せて」

のぞみは剣と盾を装備し前に出る。

ゴーレムがのぞみに向かって攻撃をするが盾で受け流す。

「くっ、ゆいまだ!」

「ちょっと待って見つからないの」

「ゴゴゴーーンゴーン」

次第にゴーレムの攻撃が勢いを増す。

「ゆい!」

「あったよ!今そっちに投げるから砕いて!」

ゆいは青色のビー玉くらいの大きさの石をのぞみに向かって投げる。

のぞみは帰還石を剣で砕く。

のぞみが石を砕いたのを確認した後にゆいも石を砕く。

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