サンタデコルテ(3)(2023/12/23)
いろいろ考えてはみたけれど、けっきょく
これが最後のチャンスなのだ。凝りすぎて空回りしてはたまらない。
凝った結果のシンプルな手である。
そうして魂ひとつ、両親を失った子供たちが生活する施設へとやってきた。
このような場所にももちろんサンタはやってくるのだ。豪華なイルミネーションはないけれど、キラキラしたモール飾りや、わたわたの雪が出窓を彩っていた。
「お邪魔しまーすっと」
窓を通り抜ければ、中にはこれまた小ぶりだが、子供たちお手製の、フェルトでできたプレゼントボックスやらジンジャークッキーやらの飾られたクリスマスツリー。
可愛らしい歓迎だ。娘がちゃんとクリスマス期間を楽しめていたことがわかりホッとしつつ、感謝しつつ。通りすがりの部屋には飴ちゃんを置いてやった。
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