第三章 サンタ・デコル・テ
サンタ・デコル・テ(1)(2023/12/11)
しんみりモードから切り替えたパパは強い。というよりしんみりしていたぶんを取り戻さなくてはと必死だ。
古いシール帳にはカラフルでキュートな凹凸がたくさん。幼少期にはカード集めに勤しんでいた
娘が好きなのはパステルカラーのふんわりしたキャラクターものだ。素朴な缶缶にぺたりと貼りつけてみる。うんうん、可愛いかも。
贈り物こそデコってなんぼだろう。次に行き着いたのはそんな考えであった。マフラーは編み上がっていないが、包装用の缶箱をデコる手がとまらない。デコシールの質感が半端ではない。ふにふにとキラキラと、あとなんだか、擦るととてつもなくいい匂いのするやつ。
いつかの奥さんはタイルシールが大好きだったと言っていたなと、三田は小さなしあわせを思う。
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