第4話
彼女とUの待ち合わせ場所は、とある駅だった
Uと彼女は初めましての時に少しだけ
挨拶をした後、洋食屋さんに向かった。
洋食屋に辿り着くまで、そう遠くなかった。
普通に歩いて、短い時間で洋食屋に着いた。
Uは洋食屋さんを予約してくれていたようで、店内に入るとすぐに予約席に案内された。
最初こそ、当たり障りのない話をしていた。
彼女は最初からUの事は信用していた。
何故ならば、彼女にとって今彼女の目の前にいるUという人が運命の人である事は彼女の研ぎ澄まされた勘で、分かっていたからだ。
当たり障りのない話をしているだけで、(あぁ
やっぱり運命の人はUだと思っていた。)
Uと最初に駅で会った時の雰囲気や、
Uの言葉遣い、そしてメッセージでのやり取りで、私を幸福に導いてくれるのはUという人だと確信していたからなのだ。
だから他の人が何と言おうと、彼女の目に狂いはないと彼女自身が言い切れるのだ。
そして彼女はいつも思う。
この人(Uという人)は私と運命の関係にあるってことを分かっているのかしら??と。
もし私と運命にある事を知らなかったら怖いな……と。
何故毎度のように彼女がこう思うのかその、 背景には、きちんとした理由があった。
(仮にUが私と結ばれる運命だということを知らなかった場合、どうなるか……、
彼女の運命の人Uは他の人を間違えて選んで結ばれるかもしれないのか…。)
そう思う度に心がズキズキと痛みだしては、頭を鈍器で強く殴られたかのような感覚に毎度陥ってはこの感覚に困っていた彼女。
だからこそ、Uは運命である事に一刻も早く気が付いて欲しい思いで一杯だったのだ。
そして彼女は1歩踏み出した質問をUにする。
「Uさんは運命を信じますか?」と。
するとUはどう答えたらいいのかを悩んだ末、
こう言った。
「運命はあったとしても、本人達の努力によるものだと思う。」と。
それを言われた彼女は思う。
(あぁ、私が色々とアドバイスを受けては努力をして頑張ってるのと同じだ。
今回で言うならばUを探す為に何年もの時間を費やして努力した事なんだな。)
と彼女は納得した。
彼女が1歩踏み込んだ質問をしてからは、Uと彼女はお互いの事を2人して語り合う様にまでなっていた。
そしてお店のメニュー表に2人同時に目を落とした。U「どれにするか決まった?」
彼女「まだ…2つで迷ってるんだよね。」
するとUは「どれとどれで悩んでるの?」
彼女は「オムライスとハヤシライスで…。」
するとUは「嘘!俺も同じので悩んでたよ。」
これには流石に運命とはいえ
ビックリした様子の彼女。
彼女は目をまんまるくして驚いていた。
皆さんはあるだろうか、何種類ものメニューがある中で2人同時に迷っていたのが同じ事が
やっと対面出来た彼女とUが今後どうなっていくのだろうか。
今の所は順調に事が進んでいるが、次回のUと彼女の動きはどうなるのでしょうか??
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