第11話
正月は嫌いだ。三が日など滅んでしまえばいい。僕ら、いや僕にとってはいますぐ滅んで欲しいものリストの筆頭だ。そのほか、
一昨日、つまり元旦は街中に行ってきた。だいたいの初売りが二日三日の中、どこが開いてるってヲタクの溜まり場さ。青と白と黄色。ここまで言えば流石にわかるだろ?ヲタクの諸君。電車乗るまで車は見かけたが、人は歩いてなかったし、車内もガラガラだったから油断していた。店内を一周しそうな勢いのレジ待ちの列。福袋を持ったお姉さまがた。退店しようと進むお兄さまがた。一ついいか、開店時刻から三十分も経っていないぞ。
そんなこんなで目的の界隈コーナーまで向かい、カゴにお目当てのものを入れていく。CDとアクスタとファイルとぱしゃこれを箱買い三界隈。アクリルキーホルダー箱買い。社長が何人飛ぶかなど知らない。最大五万円まで出せる。少しオーバーしたとてポイントを使えばカバーできる。流石に持って来た分を明らかにオーバーするまでは買わない。満足するだけカゴに詰め、最後尾に並ぶ。長蛇に見えた列だが、十分くらいで会計へとたどり着いた。
もし、五万円相当の本を買おうとしたら既に肩か指先が逝っていただろう。そこから歩いて、電車に乗って、歩いて、とはキツすぎる。文庫と新書だけで二万ほど買ったことがあるが、重さは教科書販売に匹敵した。つまり五万円分の本とは教科書販売×2ということになる。絶対死ぬ。店舗から自宅へ郵送か、スーツケースの出番。本屋にスーツケースとはなかなかシュールな光景だろうな?
店員のお姉さん、同級生かと疑いたくなるほど若い女性が担当だった。CDのなんだあれ、輸送を楽にするための何かか、上についてるあれ(語彙力なくてすまん!)を外してる間も、金額がどんどん上がっていく間も、心臓がうるさかった。明らかにうるさいこいつは帰宅して数時間経っても黙ってくれることはなく。夕飯を食べた後にやっと静かになってくれた。
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