人間

最近、子どもの病気として「発達障害」というワードが多く聞かれる。少し前までは「引きこもり、不登校」ということが大きな社会問題として言われていた。今では引きこもりや不登校は特別なことでなく、当たり前の子どもの主張とさえ考える大人が多くなっている。時代によって、子どもの教育や問題は変化している。


かつては、校内暴力、暴走族、イジメ、そんな現象が多く問題となっていた。子どものうつ病なども言われた。もっと受験戦争という言葉だって、「受験生ブルース」(1968年、もう56年も前のフォークソングという歌)というヒット曲まで生まれたくらいだ。時代の表層として子どもの教育にはいつも何かの問題が社会に現れる。しかし、発達障害という病名は、とても不思議だ。人間は若い人も年寄りも皆ある意味みんな変わっている、違っている。それを何かの一定のスケールで測ればそれとは違うレッテルが付いてしまう。日本社会の考え方の歪みが「発達障害」という単純な言葉で表されている可能性も大きい。日本の常識が世界の常識とは限らないから。


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