第3話 吃音・どもりの治し方

■吃音・どもりって結局治るんでしょうか

吃音・どもりで悩まれている方の一番の関心は「どうやったら治るか」ですよね。結論から言うと…

個人的には「治らない」と思っています。

正確には身体的には「治らない」けど精神的に「受け入れる」事で「改善する」のではと思っています。


もちろん、克服された方もいらっしゃるとは思いますが、中々難しいのではと思っています。

このブログを始めるきっかけになった、吃音の症状を持ちながらもお医者さんになったという方は「どう付き合っていくかの作戦会議をしています」とおっしゃっていました。

裏を返せば「治らない」という事ですよね。


でも絶望する事はありません。悩みながらも付き合っていける事は、私自身感じています。


■吃音・どもりの治療をやってみた過去

今では「治らない」と思っていますが、「よし!治そう」とチャレンジした時期もあります。


個人的には治そうとチャレンジする事はいい事だと思います。

チャレンジするには、時期・時間・金銭的な余裕・モチベーションなどがそろっていないと出来ないので、チャンスがあればいい経験になると思います。

そこで治れば、めっちゃラッキー!治らなければ、また違う考え方が生まれると思います。

何事もチャレンジしてみる事は大事ですね。やってみないと次のステップに進めません。


私がチャレンジしたのは、3つです

・呼吸法や姿勢を改善する(ネットでドキュメントをダウンロード。1万円くらいだった記憶です。)

・マウスピースで話し方を強制したり、ゴムバンドを使って丹田を鍛える(新聞の広告でみつけた教材で、3万円くらいだった記憶です。)

・催眠療法(1回1万~2万する施術をで、クリニックにて10回ほど通った記憶です。)

・吃音改善教室(名前は忘れました…横浜の関内という場所にありました。自分の声が遅れて聞こえる装置を使っての治療で、30万円ほどかかった記憶です。)


他にも、リラックスできるアロマやオイルとか、緊張緩和の為の漢方薬とか、施術に行くための交通費などを合わせると、100万円ぐらいは使っているのではと思います。


■吃音・どもりの治療をやってみた感想

これだけ使って結果治っていませんが「後悔しているか?」と聞かれたら100%後悔はしていません。もちろん100万円は大金だし、そのお金があれば…とは思いますが、その時はすがる思いでしたし、治る事を信じて頑張っていたと思います。


そして「これだけの時間とお金を使っても改善しなかった」という事実を受け入れられたので、新たなステップに進めたと思います。


■吃音・どもりを受け入れるとは

身体的には「治らない」けど精神的に「受け入れる」事で「改善する」のではという持論ですが、これは伝わりにくいなかなぁと思います。

私は人生の折り返し地点を過ぎた年齢なので「受け入れる」事を理解できますが、40歳より若い方は中々難しいと思います。


「受け入れる」事は、色んな経験や時間が必要です。分かりやすく書くと「修行」のような感じです(笑)

「仏の心」までは行きませんが「広い視野」というか「周りを気にしない」という考え方が必要になってくると思います。


どんな人でも40歳を過ぎると「周りを気にしない」という考えは理解できるようになってくると思います。

こればっかりは、その年齢にならないと分からないので時が来るのを待ちましょう。


「40歳なんて…遠い未来だ」とガッカリされるかもしれませんが、人生あっという間ですし、逆に「40歳を過ぎれば、楽になるのか」と思うと、少しは希望が持てるのではと思います。


10代・20代で悩んでいた日々の自分に「40歳を過ぎれば、かなり改善してくるので大丈夫だよ!」とタイムマシーンで言いに行きたいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る