12/7
そうだ、つい最近までプレゼントをもらう側だったひとに相談してみよう。というわけではす向かいの環奈ちゃんに相談してみることにした。
環奈ちゃんは俺のプレゼントした将棋盤と駒で、なにやら難しい顔をして棋譜並べをしている。どうやら将棋がどストライクの遊びだったらしく、毎週日曜日に公民館に通っているらしい。
すっかり大人になった環奈ちゃんに聞いてみると、迷惑そうな顔をされた。
「とりあえずリカちゃんのおばあちゃんは悪手だと思う。頭を使うオモチャがいいと思うよ」
なるほど。ふむふむと理解して家に帰る。光は茶の間で遊び疲れたままごめん寝をしていた。
いやこんなちっちゃい子供に頭を使うオモチャ与えてなんとかなるんだか?
うぬぬ、となってしまう。
姉貴に相談してみよう。ちょうどとき子祖母ちゃんが出かけて固定電話が空いていたので、姉貴に電話してみると、わかばちゃんなら自家製将棋セットで喜ぶだろうと言われた。
「でもひかくんが難しいね……三歳の子供が欲しがるものかあ……いっそお菓子セットとかでいいんでねっか?」
暗礁、思ったより手強いぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます