シャーロック・ゴーギャン

 第七弾はシャーロック・ゴーギャンです。


 パトレイバーの影響か、こういう『チャランポランおじさん』は有能な味方のイメージ。

 ですが本作では敵の親玉です。

 味方で出すとバーンズワースとややこしくなっちゃうからね。


 そう考えると、コズロフが出るまで味方指揮官の傾向が被っているという致命的ミスが。

 カーチャもアレな人だし。

 なんてこったい。



 ただ、彼が敵側で出てきた一番の理由は『サルガッソー』戦術にあります。


 残骸を大量に漂わせたジャングルに、偽装した艦まだ動ける艦を混ぜる。

 流れ弾で残骸が減れば、新しいやつを回収してくる。


 単純にコズロフに「卑怯だ!」とか言われそうというのもありますが。

 艦だから概念が違うけど、生身の人間同士の戦場に置き換えた場合。


 戦死者の遺体を大量にばら撒いておく。

 死体を戦場で拾ってきて利用する。


 実は手段を選ばない以前に、結構

『誇り高き戦士の骸を辱める』

 ような嫌味がある作戦なんですよね。

 死体漁りしてる作業船員もそういうメタファー(?)的な。


 こういった作戦をする際に、どういうキャラならやりそうか。似合うか。納得感やそれらしさが出るか。

 そのうえで生々しさや不快感が出過ぎないか。


 そう考えた時に最適だったのが、こういう

『飄々としていて老獪』

『軽い感じの燻し銀』

『鷹揚だけど善人じゃない』

 な造形の人物だったのでした。



 そういった要素を優先した結果(?)。

『酔いどれおじさん』なんて二つ名ついてるのに、よっぽどアマデーオの方が酒の話してる感じに。


https://kakuyomu.jp/users/chitose1129/news/16818093073480959824

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