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2024年11月9日 20:23
悲しい生き方ですね。本人がそれでいいと言っていても、周りが褒めそやしても、先々振り返れば、そこには虚しさだけしか残っていない気がします。サルトルの『嘔吐』⋯実存主義ですか。自分は何かと定義付けをして初めて本質を得る、とかでしたっけ?戦後の何も無くなった時代だからこそ、求められた主義と記憶しています。全員で役割を決めて行かないと、やっていけないぞー!という感じではなかったですかね?うろ覚えなので、間違っていたら、ごめんなさい。それでも、彼女には、シロナが居てくれて良かったなと思います。歯車としての彼女ではなく、個としての彼女を見てくれる存在は、大きいのではないでしょうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。喜びだからの『それでいい=それがいい』ではなく、ただ諦めの『それでいい』なんですよね。すでに虚しさを抱えているような気もします。私も専門家ではないのではっきりとは言えませんが、実存主義について、何も間違っていないと思います。実存主義、有名なワードと言えば『実存は本質に先立つ』『女は女に生まれるのではなく女になるのである』あたりでしょうか。おっしゃるとおりの、『だから役割を持って社会に参加することでのみ人間は人間たらしめられるのだ』ということの他に、『あなた自身がどんな人か、や、生まれ持った属性・性質は関係ない。社会の中での振る舞い、他者からの扱いや認識、貼られたレッテル、もっと言うと“周囲があなたに求める在り方”があなたである』という考え方もあります。そういう意味では今回のカーチャはまさに『他人が求める英雄カーチス』という実存に『一人のタチアナなる人物』という本質を塗り潰されたと言える存在なわけですね。『嘔吐』と言えば、世界から発せられる森羅万象の実存と本質の乖離という違和感におかしくなった主人公が、人によっては『世界を破壊する』と評するクライマックスを迎えます。カーチャ自身は歯車を受け入れていますが、もしかしたら世界を破壊してくれる誰かが……辺理可付加
2024年9月14日 14:33
宴会会場跡地らしくも、彼女の立場らしくもある「嘔吐」チョイスが良いですね。カーチャさんが部下も少女も喜んで踏むような人じゃなくて良かった。
コメントありがとうございます。実存主義の観点で言えば、その残酷さをダイレクトに受けているのがカーチャといえますね。逆に他者のことは実存主義的に割り切れず、部下や少女を踏めないカーチャは、主人公のアントワーヌ・ロカンタンのように苦しむ羽目に。辺理可付加
2024年3月17日 13:07
隣で立っておけ、はいいですね😊上司部下ではないところで、タチアナさんを見てくれる人がいるなら、閣下も嬉しいですよね。いずれ標高のひとつになったとしても、そこに名前を見つけてくれる人がいるなら。
コメントありがとうございます。意外といいこと言うカーチャさん。よく上司部下の関係性にカリカリしない上司は理想の上司と言われますが、上司側も余計なしがらみはない方がいいに決まってますからね。『名もなき一つ』か『確かに生きた一人』か。その違いは大きいです。追伸:次回で二人の物語もひと段落。辺理可付加
2024年1月23日 23:46
カーチスも機械を動かす歯車の一つ…確かにそう考えると切ないですね
コメントありがとうございます。戦争とは、人間を人間と考えなくなることだと思います。パーツでも駒でも数字でも。殺し合おうと札束でやろうと。辺理可付加
悲しい生き方ですね。
本人がそれでいいと言っていても、周りが褒めそやしても、先々振り返れば、そこには虚しさだけしか残っていない気がします。
サルトルの『嘔吐』⋯実存主義ですか。
自分は何かと定義付けをして初めて本質を得る、とかでしたっけ?
戦後の何も無くなった時代だからこそ、求められた主義と記憶しています。
全員で役割を決めて行かないと、やっていけないぞー!という感じではなかったですかね?
うろ覚えなので、間違っていたら、ごめんなさい。
それでも、彼女には、シロナが居てくれて良かったなと思います。
歯車としての彼女ではなく、個としての彼女を見てくれる存在は、大きいのではないでしょうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
喜びだからの『それでいい=それがいい』ではなく、
ただ諦めの『それでいい』なんですよね。
すでに虚しさを抱えているような気もします。
私も専門家ではないのではっきりとは言えませんが、
実存主義について、何も間違っていないと思います。
実存主義、有名なワードと言えば
『実存は本質に先立つ』
『女は女に生まれるのではなく女になるのである』
あたりでしょうか。
おっしゃるとおりの、
『だから役割を持って社会に参加することでのみ
人間は人間たらしめられるのだ』
ということの他に、
『あなた自身がどんな人か、や、生まれ持った属性・性質は
関係ない。社会の中での振る舞い、他者からの扱いや認識、
貼られたレッテル、もっと言うと
“周囲があなたに求める在り方”があなたである』
という考え方もあります。
そういう意味では今回のカーチャはまさに
『他人が求める英雄カーチス』という実存に
『一人のタチアナなる人物』という本質を
塗り潰されたと言える存在なわけですね。
『嘔吐』と言えば、世界から発せられる森羅万象の
実存と本質の乖離という違和感におかしくなった
主人公が、人によっては『世界を破壊する』と評する
クライマックスを迎えます。
カーチャ自身は歯車を受け入れていますが、
もしかしたら世界を破壊してくれる誰かが……
辺理可付加