第6話
そして、イベントが終わった。
その後、メンバーと一緒に打ち上げに行った。
その時、とあるメッセージが来た。
妹からだった。
「ごめん、なんか妹からメッセージ来たわ」
「なに、早く帰れってか?」
「気になる~」
「ちょっと見てみるね」
-DM-
舞:お兄ちゃん。もしかして、今日エンぺスのライブにいたよね?
絃矢:いないよ。友達と遊んでた。
舞:嘘つかないでよ。
絃矢:何のことだ?
舞:エンぺスのリオン様ってこと、隠さなくてもいいのに。
---
「やばい皆。妹にリオンだってことがばれた」
「「「は??」」」
「え、ずっと気づかれてなかったよな?」
「もしかして、リオンのその地毛でばれたんじゃない?」
「「「あ」」」
俺は、もともと茶髪だった。
学校に行くときは染めているけど、プライベートの時は染めていない。
つまり、このことを知っているのは家族とエンぺスのメンバーだけだろう。
ということは、、、
「ライブ、やっぱ出ないほうが正解だったかも、、、」
「ま、もうばれちゃったからいいじゃん。」
「これで家に帰ったらなんていわれるだろうなw」
「大丈夫。妹さんはばらさないよ、きっと」
「そこじゃないんだよなぁ、、、」
メンバーからすごい軽く言われた。
俺にとってはすごく重大なことなんだけど。
いやでも、まだワンちゃんごまかせばいけるんじゃない?
そう思って、少し早く打ち上げからあがり帰宅した。
すると、案の定舞が待っていた。
「お兄ちゃん、今日いたよね?」
「さぁ、なんのことだか―」
「誰にもばらさないから、本当のこと言って!!」
あ、こりゃダメそうだな。
俺は、真実を伝えた。
「やっぱ、そうだったんだ、、、」
「え、薄々気づいていたのか?」
「当たり前だよ。お兄ちゃん、友達もいないのに結構遊びに行ってるじゃん。
それが、エンぺスのイベントとよく被ってるんだよ」
あちゃー、妹がエンぺスのファンであることをすっかり忘れていた。
「マジでこのことは内緒にしててくれ。学校でばれたらいろいろ面倒」
「いいよ。二人だけの秘密ね!」
これで、何事もなくこの事件は終わると思っていた。
だが、翌日からもっと妹がブラコンになっていた。
しまいには、とんだ爆弾発言まで持ってきた。
「お兄ちゃん、知ってた?」
「何が?」
「お兄ちゃんと舞ね、義理の兄妹なの!」
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アラマッチャ!ホイ!
よくあるパターンです。短編なので展開が急です。oh..
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