第5話
イベント本番。
俺達や、ほかのイベント参加者が集まった。
「「「「「「みんな、始まるよ!!」」」」」」
会場には、数千人の人たちがいた。
俺たちのライブに来る人数よりは劣るが、地方のイベントだし、いつもは数十人だからいいほうだろう。
そうして、少し気まずいライブが始まった。
どのグループもすごい迫力だった。
中でも、Cutie Starsの皆はすごい張り切っていた。
見ているだけでその熱意が伝わってくる。
俺たちも頑張らないとな。
すると、みつきとnaluが俺にとあることを言ってきた。
「もしかして、あれってリオンの妹?」
「あと、Cutieのミキちゃんって、幼馴染?」
「何でお見通しなの。あと、よく妹を見つけられたな。」
「「勘」」
まったく、こいつらはよく俺のことを知ってるな。
いや、今の流れはスルーしちゃだめだ。
なんで、妹がいるのか。
これ、身バレチャンスあるぞ。
彼女は、リオン最推しだから、俺のことを特に注目してみているはず。
そして、実姫はさっきよりも多い回数俺のことを見てくるな。
もしかしなくても、あんなに隠し通してたのにばれたのか??
そしてついに、俺たちの番が来た。
いろんなボカロの曲を歌いまくった。
恐らく、この会場の半分以上がエンぺスのファンだろうから、一番盛り上がっていた。
ここまでは順調だった。
このまま、何事もなくイベントが終わると思っていたのだ。
俺は、地元でこんな人が集まってくれるのがうれしくて、つい張り切りすぎてしまった。
そのせいで、ウィッグが少しずれてしった。
慌ててつけなおした。
しょうもないミスだけど、これはネットニュースになるだろうな。と軽い気持ちで思っていた。
ただ、妹はそれを見逃さなかった。
俺は、一つ重要なことを忘れていた。
彼女は、リオンと同じぐらい兄である「新井絃矢」のことが好きであり、彼の特徴のある地毛のことももちろん知っている。
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