自己PR2

その後数人終わってすぐに自分の番が回ってきたので、前に出て先生からプリントを受け取る。


「私は桜音華恋と言います。歳は16で、趣味はアウトドア全般です。好きなものはチーズケーキですね。好きなタイプは優しく、思いやりのある人が良いです。性癖は特に無いです。私の良い所は…誰にでも分け隔て無く接することが出来ることです。付き合ったら…普通にデートしたり、お泊まりとかしたいですね。今付き合ってる人はいません。将来は理想の人と添い遂げられたら良いなとは思っています。もしかしたらこの高校で良い出会いもあるかと思いますので、皆さん宜しくお願いします」


(以前七海から聞いた人物像に合わせるように意識したけど大丈夫かな?趣味は男だった時のものだけど、ほぼ全部本当のこと言ったし大丈夫でしょ)


 終わったので自分の席に戻ろうとすると、教室の雰囲気が異様なことに気付いた。


(えっ!?なんで皆こっち見て固まってるの?どこか様子のおかしい子も居るし、変なこと言ったかな?)


七海は頭を抱えて机に突っ伏している。


(うーん…でも先生に何も言われないし大丈夫だよな?)


しんと静まり返った教室を歩いて自分の席に戻る。席に腰を下ろそうとすると後ろから声をかけられた。


「ねぇ、さっきの本気なの?」

「え、うん…全部本当だけど…」


(杦本さん起きてたんだ…それにしてもあんなに眠そうにしてたのに若干ビックリしたような表情でどうしたんだろう?)


「そう…」

「なに?」

「ちょっと思う所があっただけ。気にしなくて良い」


(そう言われると気になるけどなぁー)


 その後悶々としていると、先程話しかけてきた指原さんの順番になっていた。


「私、指原琴乃って言います!年齢は皆と同じ16歳でーす!趣味は友達と遊ぶことで、好きなものはお菓子です。好きなタイプは一緒にいて楽しい人かな〜性癖は…特に無いです!私の良い所は明るいところかな?付き合ったら一緒にデートして、楽しい時間を共有したいです!!今付き合ってる人はいませーん!将来の夢は、パティシエになりたいです。んーもう既に若干気になってる人はいます」


(身振り手振りを交えながら笑顔で話すから聞いてて楽しかったな…それにしても一ヶ月でもう気になる人がいるのか…俺も早いところ気になる人だけでも見つけないとかな…)


でも指原さんは、すぐにパートナー決まりそうだな…







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