第27話 立場逆転

―――――――――12/31


「ゆづー。」

「なに?」

「明日さ?お互いの家行く前にちょっと書いて欲しいものある」


「なに?」


結月がキッチンからリビングへ歩いてくる。


「これ。」

「あー。わかった。ペン出さないとね。」

「あのー、結月さん。」

「うん?」


「ちょっと待って」


僕は結月の手を止めて結月の目を見た。


「結月、俺もお前守るからお前にも俺助けて欲しい。色々めんどくさいけど、大丈夫?」

「書くって決めてるから。邪魔しないで。」

「……。」


驚いて一瞬固まった。


「何固まってんの。」

「結月。」

「なに?」

「ありがとう。」


「あたしの方こそ。よろしくね。」

「こ、こちらこそ」


「はい、どうぞ。書いて。」

「はい!」

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