第25話 突き放す
――――――12月に入って少しづつ忙しくなってきて、高1の瑠花もミスはあるものの、少しずつ成長してきた。
そんな中、僕は溜まってきた疲れとストレスと緊張で不安定になっていた。
そしてある日、僕は何かが切れそうになって地下に行った。
その前に真凜に声だけかけていた。
「わり。希咲に俺下に居るって伝えて。」
「わかった。」
希咲は直ぐに地下に来た。
「涼太。」
僕は地下の寒さと大きな不安で震えていた。
最近、結月も忙しくてなかなか店に来れてなかった。それも重なって…僕のバランスが崩れた。
僕は書棚にもたれて動けなくなってた。
「ちょっと待ってて。結月呼んでくるから。」
「いい。」
「ダメ。あんたには今あいつが必要でしょ。」
「邪魔したくない」
「…あんたもう限界でしょ」
――――――――――――。
暫くすると、階段を駆け下りてくる音がした。
そして、結月が思い切り僕を抱きしめてくれた。
「なんで来たの。学校は?実習は?」
「もうそんなのどうでもいい!!」
僕は結月を力いっぱい抱きしめた。
「結月…ごめん。別れよ。」
「なんで?意味わかんないよ。」
「俺、結月を苦しめるだけだから。」
「無理だよ。別れないから。」
「もう大丈夫。お前居なくても生きてけるから。」
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