第4話 誘惑女子
結月と安定していた12月。
クリスマスを過ぎた頃、結月と違う高校に通う3年生の女の子をアルバイトで雇った。
結月は本当に可愛い子。
希咲は真逆でちょっと妖艶。
僕の何かをくすぐる子だった。
1ヶ月程は大人しくしてたが、ある日、結月も居ない閉店後に希咲が仕掛けてきた。
前触れもなく事務所に来て、椅子に座る僕の上に乗った。
「……涼太さん。」
僕はドキドキした。距離感と言うよりも、匂いというか、この子の持つ吸い込まれそうな何かにちょっとした恐怖さえ持ちつつ。
「降りろ」
そう言うのが精一杯だった。
希咲は降りなかった。
そのうちに僕の希咲の下にある物が反応し始める。
「……なんですか?これ。」
「馬鹿…動くな…」
「結月さんと、してないんですか?」
「黙れ。関係ない。」
「どうせ、涼太さんの事だから、『かわいいから』とか『卒業してから』とか言ってるんですよね。」
「……」
「私はいいですよ。いくらでも」
希咲に耳元で囁かれて果てそうになった。
「帰れ、お前に興味無い。」
「そうですか。」
希咲は僕のそこに出来たシミを見ていた。
「帰れ。」
「わかりました。」
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