第6話:キーパーソン
「まなみん、見つかった?」
「うん、おおよその場所ならわかったよ」
「どこなの」
「荒川上空半径50キロの円のどこか」
「入り口の大きさがわからないからなんとも言えないね」
「うん。でも明日は曇りでしょ」
「そうだよ。空一面全てが雲に覆われるらしい」
「調べてわかったんだけど、入り口が開く時って雲が台風の目みたいに開くみたい。だからそれを利用しようと思う」
「あとは杏ちゃん次第だね」
「そうね」
〜杏奈の家〜
「お父さん明日ヘリコプター貸して」
「なんでだ」
「荒川付近の空を飛びたいんだ」
「わかった。だが運転手はどうするんだ?こっちから1人出そうか?」
「大丈夫。友達がやってくれるから」
「そうなのか、わかった。気をつけるんだぞ」
〜電話(杏奈&鈴香)〜
「鈴ちゃん。オッケーだって」
「まじ⁉︎やったー。ありがとう杏ちゃん」
「明日絶対成功させようね」
「うん」
〜電話(美香&鈴香)〜
「杏ちゃん成功したって」
「それは良かったけどさ、ほんとにやるの〜」
「うん。もうここまで来たなら引き返せないよ」
「そうだけどさー、うちみんなの命背負わなきゃじゃん。キーパーソンってこう言うことだったとは思わなかったよ」
「あははー。でも、この作戦はみんなの力がないとできないことだった。あたし1人じゃ出来っこなかった。本当にありがと」
「そう言うのは成功してから言ってよね。でもわかった、うちやるよ」
「任せたよー」
EARTH まっすん @satoukouzi
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