第5話:バグの巨大化

「ふぁーー。おはよー鈴ちゃん。今日は来たんだ」

「おはよー。今日はちゃんと来たよー。昨日は悪かったね、モーニングコールしてもらったのに学校行けな行くて」

「全然全然。ってか昨日何があったの?放課後鈴ちゃん家行ったけど誰もいなかったし」

「今お父さんとお母さん出張に行ってて家には私以外誰もいなんだ。で、昨日学校行くの渋っちゃったって感じかな」

「よかった風邪とかひいてなくて」

「ってか昨日休んでる時興味深いサイト見つけちゃって」

「なにそれ?めっちゃ気になる」

「学校着いたら教えたげるよ」

「焦らすねー」


鈴香たちはやや早歩きで学校へと向かった。


〜クラス教室〜

「で、鈴ちゃんそのサイトとやらは何?」

「これだよこれこれ」

「『地球は別の次元の生物が作り出したゲーム』?」

「そう、実は私たちが今暮らしているこの世界はゲームの世界だったんだよ」

「え〜ほんとかな〜」

「このサイトよく読んでみて。読んだらわかるから」

〜数分後〜

「鈴ちゃん、これすごいね」

「でしょ」

「うん」

「でさ、私たちでこの世界から脱出しない?」

「え、何それめっちゃ面白そう」

「明日土曜だし、やるには丁度良くない?」

「でもどうやって脱出するの?」

「それは大丈夫。まなみんが調べてくれるから」

「愛ちゃんが?」

「うんあの2人には昨日話したんだ」

「そうなんだ」

「ミカミカには直接伝えて反応を楽しみたいなーって思ったから言わなかった」

「イジワルー」

「ごめごめ」

「まあそれはいいけどさ、愛ちゃんどうやって何を調べてるの?」

「それはこのゲームへの入り口だよ」

「入り口?」

「うん。まあ正確には出入り口かな。このゲームをプレイする人って大体朝入ってきて、夜までプレイして出ていくから朝は入り口が開きっぱなことが多いんだ。だけど昼になったら入ってくる人が少なくなってきちゃうから、開くタイミングが少なくなっちゃうんだ。だけどこの世界の入り口が開く時って少し磁場が狂うんだ。だから昼の方が場所を観測しやすいから、愛美ちゃんが学校来る途中に磁場観測の装置を設定しておいてくれるの。結果が出たら教えるって」

「ふーん、よくわかんなかったけど愛ちゃんがすごい人っていうのがわかったし、これからすごいことやろうとしてるんだなって言うのはわかった」

「まなみんはすごいよ。でも、ここからのキーパーソンはミカミカと杏ちゃん、2人だよ」

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