第4話:バグ

小学校卒業から4年が経ち、鈴香たちは高校2年生になっていた。


「もう高2かー」

「早いねー」

「おはよー」

「おはよー。杏奈悲しそうだね、何かあったの」

「聞いてよ愛美ー。朝用意してたらお気に入りのヘアピン無くしちゃったの」

「うわーあの花柄の可愛いやつ?それは可哀想だわ」

「もう生きていけない」

「しょうがないなー、私が杏奈の誕プレとして買ってあげるよ」

「あそっか明日(四月九日)杏ちゃんの誕生日か」

「うんだから一緒に買いに行こ」

「ありがとう愛美ー」

「そういや鈴ちゃんは」

「来てないねー。ミカミカ何か知らないの」

「朝ちゃんと起こしたはずなのに、さては二度寝だな」

「あはは。大変だね」

「あの子まだ1人で起きれないみたいだから、毎朝モーニングコールしないといけないの」

「親は起こしてくれないの?」

「いや、あの子が起こさなくていいって言ってるらしい。親には自分は強いんだってところを見せたいんだろうね、あの子意地っ張りだから」

“キーンコーンカーンコーン”

「とか言ってたらチャイムなっちゃったね」

「こりゃあ遅刻確定ですな」

「もう慣れっこだよね」

「はーい席に着けー。朝のホームルーム始めるぞー」

「先生鈴ちゃんはー」

「鈴香は今日休みだ。家庭の事情だそうだ」

「ふーん、珍しいなー」

「どれだけ遅刻しても学校には来る子だったからね」

「皆勤賞だったんだって言うネタ好きだったんだけどなー」

「あれ結構面白いよね」

「今日は鈴ちゃん抜きで遊びますか」

「だねー」


〜鈴香の家〜

「そう言うことだったのか」

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