第3話:レベルアップ
そして小学校の間色々なことがあったが無事6年間を終えることができた。
「あー今日で小学校生活も終わりかー」
「早かったねー」
「ねー。うちら毎日遊んでしかいなかったけどね」
「うん」
「じゃあみなさん席に着いてください」
「あれ遠藤先生改まってどうしたの」
「今日で卒業ですか。振り返ってみるとあっという間でしたね。みなさんと過ごした6年間が思い出されてきます。たくさん叱ってきたし、たくさん怒ってきました。しかしそれはみんなのことが嫌いだからではありません。みんが大人になった時に苦労しないようにしていただけだから、ごめんな」
先生の目に涙が溢れ出てきた。
「先生泣いてる?」
「今日で終わりだと思うと悲しくて涙が。みんないつでも会いにきていいからな。てか来てくれー」
「先生これ」
「何だこれ?」
「アルバムと色紙。鈴ちゃんのお母さんが思いついてクラスみんなで作った」
「みんな、先生のこと泣かせにきてるのか〜」
「先生最後だし写真撮らない?」
「わかった。いまカメラ持ってくるから机後ろに下げておいて」
「はーい」
みんなが机を下げ、先生が三脚を立てカメラをタイマーにセットしシャッターボタンを押した。
「はいみんなちゃんと笑ってねー。3、2、1。1+1は」
「2〜」
“カシャッ”
「これはタイムカプセルに埋めておこう」
「はーい」
「じゃあ先生から最後の宿題を伝えようと思います」
「えー宿題あんのー」
「それは幸せになってください。まだみんなは小学生だから早いと思うけど、恋をしたり、結婚したり、子供を産んだり、大学行ったり、いい企業に入ったりなどみんなにはまだまだ無限の可能性があります。だから自分の夢に向かって突き進んでください。これで最後のホームルームを終わりにします」
「先生ありがとうございました」
「きおつけて帰ってくださいね」
〜校門前〜
「卒業しちゃうんだねうちら」
「でもいいじゃんおんなじ中学校なんだし」
「中学になっても今までのように遊ぼうね」
「うん」
「じゃあまた中学生になる時まで」
「バイバーイ」
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