第5話厭な先輩
コイツも前の会社の先輩だ。
そう、係長になる前の平民ながら、口やかましく、兎に角、弱い者には威張り散らし、元ヤンキーの同僚には、優しくしていた。
僕は始め、会社では標準語を喋っていたら、
「お前、九州の田舎モンだろ?九州弁でしゃべろよ!」
なぞと、言う。名古屋も田舎ではないか!
大いなる田舎、田舎の名古屋人の先輩は僕が仕事のメモを書いていると、それを取り上げ、メモ帳を読んだ。
11連勤の日もあり、メモ帳に、
「死にそう」
と、書いていたら、
「じゃあ、お前、死ねよ!」
と、言いやがった。
仕事では、1ヶ月前のミスをくどくど説教するし。
ある日、会社の飲み会があった。夏なので、
テーブルの一番端っこに座ったのだが、遅れてきた先輩は、
「チッ、羽弦の隣か」
と、言って席に着いた。僕は静かに飲んだ。周りの上司、先輩、同僚は楽しそうだった。でも、かなりの量のビールを飲んだ僕はお腹をさすっていた。
するといきなり、ビンタされた。
「てめぇ、汚ぇんだよ!腹を触るなよ」
僕は本気でコイツを殴ろうと思ったが、周りが厭な気分になるのを恐れて我慢して、ビールを飲み続けた。
ある日は、
「羽弦、お前いくら今持ってんだ?」
と、僕の財布の中身をチェックし始めた。コイツ、バカなのかな?
「なんだ、1万7千円しか入ってないのか!」
と、言ってレシートを確認したり、免許証を見たり。
この、厭な先輩が嫌いでしょうが無かった。
コイツ実はプレッシャーに弱く、小心者なので、係長になったらストレスで痔になったり、何故か髄膜炎で1ヶ月会社を休んだ。
そのまま、逝ってしまえば良かったのに。
そして、係長になったここの厭な先輩は、パワハラ、モラハラの限りを尽くしたのである。
この会社のクズは課長、係長、ナマズ、の3人だった。
仕事を選び、厭な仕事を僕にだけさせた同僚はまだ、かわいいもんだ。
同期は3ヶ月で胃潰瘍になって、辞めた。関◯大学卒だったか?
そんな大学を出て、このブラックに捕まるとは。
僕は7年間続けて、精神異常者になった。
クズは、この会社以外にもまだ、いる。
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