第4話ナマズお局様
前回の会社編の続きだが、このお局様は顔がナマズに似ているので、僕より先に辞めた同僚と陰ではナマズ、ナマズと言っていた。
ある月の給料日、夜勤をして昼間で働かせたのだから、残業代だけでも17万円、その他モロモロ手当てが付くので36万円と計算していた。
給料日、給与明細書を見てびっくりした。
振込み額は19万円だったのだ。
その時は、僕の計算間違いだと思っていた。
ある日の夜勤が、夜中の3時に終わりナマズのPCが開いてあったので、残業時間欄を見た。
仰天した。
月の半分の時点で僕の残業時間は78時間で課内第3位。
2位は、僕の夜勤の師匠で83時間、1位はナマズで87時間残業したと入力されていた。
何で、8時半に出勤してきて5時で帰るバカが夜勤の常連より多いんだ。
これは、立派な業務上横領だ!
ナマズは言っていた。
「私に逆らうと、給料、減っちゃうからねぇ」と。
男なら、胸ぐらを掴むところだ。
パワハラで残業を月130時間以上働かせておいて、給料は盗まれて。
実は、このナマズ、課長とデキていたのだ。
だから、課長も公認の上に横領していた。
ある日、会社からナマズに交通費の水増し請求がバレて、辞めて退職金で支払うか?それとも、水増し請求分代を支払うか?の選択を迫られた。
哀れ、ナマズは130万円、会社に戻し堂々と仕事をしていた。
と、言っても15分おきに書類整理室で書類と格闘する僕の姿をニヤニヤ見ながらタバコを吸っていた。
このクソババア、僕を徹底的に嫌っていたから、38万円あるが、モロモロ経費を引かれていて、交通費全額、住宅手当て、査定があるから、28万円位しかもらえない。本来の給料なら30万円を超えているのに、クソババアが!
査定は1度も付いた事はない。
係長は仲の良い、ヤツしか査定は付けないのである。
もう、僕をダメにしたんだから、裁判をしようとしたが、1人は辞める前で証人を作ったが、後1人がどうしても見付からなかった。
同僚は保身に走ったのだ。
僕が病気で辞める時は、アルコールでダメになった男とウワサばかりしていたらしい。
辞める3ヶ月前から、同僚は僕を避けるようになった。
お前らは、なるほど、楽な仕事しかしないが、係長の覚えめでたく、僕は嫌われ精神を病んだ。
給料を横領したナマズの事は労働基準監督署へ行き名指しで密告したが、見届ける事は出来なかった。
以上の会社のブラックさにより、病気になったのであります。
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