第4話 罰金
フーゾクをモチベーションとして猛勉強の末に国家試験にも合格し・・・サラリーマンとして再び平穏かつ退屈な日々が訪れた。しかし、そんな気が緩んだときほど落とし穴にはまるものである。何気なくクルマを路駐したまま買い物し、戻ってくると跡かたなく姿は消え、レッカー移動されてしまった。駐車違反とレッカー移動代をヨメに泣きつき、罰金を支払う。すると幸い一万円ほどカネが浮いた。試験が終わってからはフーゾクに行く理由付けがなかったところに、幸か不幸かちょうど軍資金が手に入った。さっそく、わたしは梅田の東通り商店街を抜けたところにあるフーゾク街に足を運んだ。それまでは学校のある場末の街の店を廻っていたのだが、梅田の大手のチェーン店は嬢のレベルが高いと噂に聞いたのである。
店に入り、嬢の写真ファイルを受取り、わくわくしながらページをめくる。すると、どの娘もかわいい、あか抜けて洗練されている。そのなかでも、清楚なかんじの色白な嬢を指名した。
嬢と対面したときは、おもわず目が丸くなった。写真より美しいのだ。顔もプロポーションも肌も上物。ラフなTシャツ姿はフツーに女子大生そのまま。さらに、驚いたのは、Tシャツを脱いだ全身のきれいさ、肌の白さ、桃色の乳首と形のよい胸、くびれたウエスト、無駄な肉のないヒップから太もものライン・・・さらさらヘアーと上品な顔立ち・・・多分、リアル世界で今まで接した女子のなかで一番である。嬢は高級住宅地の阪急〇〇駅の住民とのこと。昼間は阪急沿線の大学にブランドのバッグを身に着けて通っているのであろうか?そんな彼女が、やっぱり口にくわえ、あるいは顔の上にまたがって、身体をオッサンに晒せてくれるのである。わたしは感動で胸がいっぱいになった。。感極まり、顔の上の彼女の身体を舐めさせていただいた。行為が終わると、わたしの口もとには、彼女の縮れた毛が付着していたようだ。嬢は悲しそうな、憐みの表情でわたしの口もとを拭ってくれた。彼女は何か訳ありでこの仕事をしているのだ。そう思うと、切なさといとしさもこみ上げる。まさに瞬間恋愛の極みであった。どこかで、また、あんなきれいなお姉さんと仲良くなりたいものだ。
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