第64話加護は尻から

子供の頃から不思議だった。

どうして皆?古めのお姉さんとお付き合いしてるのだろう?

ちっちゃくて可愛い女の子の方がいいのに…


思春期を迎えた時、私は現実を知った。

自分はペドフィリアと言う異常性癖だと、絶望した自分はこの世から滅ぼされる異端者なのだと。


だが本当に可笑しいのは自分なのか?

幼女とお付き合いするのは悪で、古めのお姉さんと付き合うのが正義なのか?


「いいや……間違えてるのは世の中だ!!」

私は決意した、幼女との結婚を合法化することを!


私は友を集め、結束と絆と金の力で、幼女との結婚を合法化しようとした。

クズどもに金をつかませ、古めのお姉さんを抱かせたり、美少年抱かせたり、考えうる全ての事をした。

あと一歩、あと一歩で合法化し、平和的解決をするところだったのに!

聖女が横槍を入れたのだ、「性行為と結婚の最低年齢は下げるべきではありませと」と!

私は激怒した、女が一番輝くのは七歳から十二歳ではないのかと!

聖女を殺さなねばならなかったが!神の加護で呪殺を反射された。


全て聖女アナ・ホールが悪いのだ、私とて幼女を悲しませる様な武力行使はしたくなかったのだ。


耐えてくれ幼女たちよ…、この戦いを終わらせるまで!

この目の前の男を倒し、聖女を殺す、そうすれば幼女と愛し合える正常な世が訪れる。


目の前の男は軍隊上がりだと聞いてはいたが、想定以上の強さだ。

私は幼女の神を名乗るさいに自らの脳を改造した、ミスリル製の針を刺し、脳のリミッターを外し、人間の限界を超えた。


おかしい…何故この男は私と戦えている?

確かに少々煽ったせいで理性は薄れてる様だが、怒りのみでは痛みに鈍感になる程度のハズ?

こちらは魔道具で身体能力の強化をしてるのに?

剣を交えながら、そんな事を考えていた。


「はぁはぁ……うっ!」

男は急に私から距離をとるとまるで絶頂を迎えた様な声を上げるではないか。

「!?」

私はその時全てを悟った。

「きっ!貴様!聖根とやらを尻に入れているな!」

「ああ!聖女様の加護は尻からも受けれる!」

聖根!それは聖女が男のホールを鍛える器具だ。


男の後方に目をやると祈りを捧げる、忌まわしい女がいた。

やられた聖女の加護は警戒していたが!

尻から入れるそんな方法があったとは!

 

「はぁはぁ……これ以上彼女の前で漏らすわけいかないんでね……うっ!次の一撃で決着を着ける!うう!」

「巫山戯るな!!」 

私は激怒し剣に全魔力を乗せる、こんなトコロテンしながら剣を振るう異常者に負けたくない。


「死ねぇ!!異常者!」

「ペドフィリアに言われる筋合いはない!!」 

二人は同時に剣を繰り出すが、幼女神の剣はアレックスの首筋の手前で止まった。

「馬鹿……な……」

アレックスの剣が幼女神の胸を貫いたのだ。

幼女神は背中から倒れる、彼の血が大地を赤く染める。

「これまでか………可愛い女の子と……結婚したかっただけ………なのに………」

それが幼女神の最期の言葉だった。









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