第48話暗殺
「敵本陣に乗り込んで聖女を殺せとか…」
「アン様…聖女を倒せば戦いは早く終ります…戦いが長引けば幼女達に嫌われてしまいます、それだけは避けなければならないのです」
愚痴を言う私にセバスは懇願する。
幼女に嫌われるのは避けなければならない?
いや…好感度既にマイナスに振り切れてるからね?
まあね?私は君たちの苦悩わかるよ?
幼女しか愛せない……
生き物としても致命的なバグ、生殖行為を出産適齢期以前にしか行えない。
人間だもの気持ち悪い性癖の一つや二つあるでしょ。
多くの人間が理性で抑え、性癖と現実を擦り合わせ破滅しないようにしている。
金を積んで娼婦と特殊プレイしたり、恋人を拝み倒し変態プレイに付き合ってもらったりする。
だけど、かつての私…ピエールと言う男は女を殺す事でしか満足できなかった。
彼等もそう、どんなに顔の幼い低身長の女と付き合っても直に破局する、成長はとめられない。
『まさか幼女になって女性への殺人衝動がなくなるとは思っても居なかったわ』
聖女暗殺……割に合わない仕事だ。
殺人衝動の無くなった、今なら唯の少女のふりをして生きていく事も出来るだろう。
自分と同じバグった性癖である、彼等に情が移った………
ないね!ない!
要は私は彼等が必要なの!私は変態の好き物なの!
多くのお友達に穴と言う穴を同時に使ってもらえないと満足できないの!
私は可愛いけどペドフィリア向け!
まともな男だったらあと、数年育ててから抱くとかなるの!
『性欲を満たす為にも大きなお友達は必要!何年も禁欲とか無理!』
私は意を決して宣言する!
「聖女をぶっ殺したら!貴方達の疲れマラ堪能させて貰うから死ねんじゃないわよ!」
私の言葉に仲間の士気があがる。
そうよね?私の様な美しい幼女とエッチできるなんて幸せよね~
「アン様……」
「セバス?」
「幼女なので、疲れマラなどの言葉は辞めてください」
「そうだな」
「幼女らしからぬ発言です!」
コイツラぶれないな………
私達は魔術で偽装し、聖女がいるであろう本陣に近づく。
仲間達はおされてるようだが関係ない、あの穴掘り聖女1人殺せば全てが終わる。
ああ……聖女はいる、アニマールで感じた気配と同じだ……
ん?妙な気配を感じる……周囲を見渡すが敵の姿は無い……魔術で偽装してるのか……
いや違う!!
「下からなにか来る!回避して!」
次の瞬間、土煙と共に地面が隆起し無数の槍のように変化した。
そして、私達がいた空間を貫いている、躱すのがおくれたら何人かは脱落してたでしょう。
「今のを躱すとは……」
地中から這い出た者が喋った。
それは巨大なモグラの様な姿をしていて、両手には巨大で鋭利な爪が生えている。
獣人……アニマールか……
地中から這い出た、マグラ獣人は全部で3体やるしか無いか……
「気持ち悪い臭いを辿ってきたが、当たりだったな!ペドフィリアの幹部の幼星だな?」
「はぁ!?気持ち悪い臭い?」
モグラ野郎!ぶっ殺してやる!
私はダガーを構えた、幼女神様から買って貰った対獣人用のダガーだ、ズタズタにしてやる。
「アン様!」
セバスが私を制した。
「セバス!邪魔しないで!彼奴等ぶっ殺す!」
「ここは私達が犠牲になります……使命を果たして下さい……」
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