第34話性癖とは魂の在り方
目の前の女の子がとんでも無い事を言ってきた。
私に目の前の男は孫だから助けてほしいと、彼女は十代位にしか見えない。
混乱しつつも、気を失った男に回復魔法を掛ける。
「お孫さんは拘束させてもらいますね」
私が自称祖母に了解を取ると、アレクさんに縄で縛ってもらった。
「失礼ですが…お孫さんのいる年齢には見えませんが?」
私が疑問を口にすると、彼女は涙を浮かべながら事情を説明しだした。
「この村の井戸に投げ込まれた毒の影響です」
「まさか……井戸に投げ入れられた毒と言うのはペドフィリアが開発した幼女化薬なのですか?」
「井戸の水を使い孫とお茶を飲んでいたら、二人して苦しみ出したのです、私は命は助かりましたが幼女の姿に……孫も命は助かりましたが頭がおかしくなり……あの様な事を……」
幼女化薬の情報は私の元にも届いていた、死亡率は高いが解毒魔法が有効であること、適合者は元の性別を無視して幼女に成ること。
そして一部の男性はペドフィリア化すると言う事だ。
「優しい子だったんです!お祖母ちゃんの様な素晴らしい女性といつか結婚したいと言ってくれてました」
なるほどお祖母ちゃん子だった訳ですね。
「残念ですが……お孫さんはペドフィリア化してしまいました、貴女との性行為を望み続けるでしょう」
「そ、そんな……」
少女の顔が絶望に染まる。
「もう一つ屋根の下では暮らせません…」
「孫は唯一の肉親何です!何とかなりませんか…」
聖女であっても無理なのです、ペドフィリアとは性癖、病や怪我ではなく魂の在り方。
一度覚醒した性癖は、転生でもしない限り変わらないのです。
可能性が有るとすれば、直接脳にアプローチする方法が考えられますが危険です。
人格の崩壊、記憶障害、まともな人間ならやらないでしょう。
前世の世界でも同性愛者に対し脳に電流を流し、娼婦に欲情させると言う実験がされていましたが、非人道的であると禁止になりました。
性癖は自由であるべきなのです、法と秩序のもとに置いて。
「お孫さんは貴女を敬愛していました、本気で素晴らしい女性と思っていたと思います」
「………」
「ペドフィリアが直せたとしても、貴女が若い姿だとお孫さんは本気で貴女に恋をするかもしれません、孫と祖母では血が濃すぎます間違いがあってはならないのです…」
お祖母ちゃんの包容力と幼女の肉体のハイブリッドなどと暮らしていれば過ちも起こるでしょう。
私の説得によりお孫さんの身柄は騎士団に拘束、幼女化したお祖母さんは教会で一時保護となりました。
「私は…団長だぞ…やめ…」
暗い部屋の中で幼女が犯されていた。
周りには脱ぎ散らかされた聖騎士の鎧と団員の変死体、ペドフィリアのアジトに踏み込んだ聖騎士は返り討ちにあった。
生き残りは幼女化した団長ユリアンと彼を犯してる部下二人だ。
元々美形だったユリアンは幼女化し、美しい金髪の少女になったのだ。
少女は体を男二人にはさまれ、同時に二つのホールを掘られている。
「はぁはぁ、団長がぁ!こんな美少女に成るなんて!うっ!」
前方のホールを犯してる男が発射した、彼女のメインホールからは処女の証の血と子種が溢れ出ている。
「それもそうたけど、団長あの噂本当だったんですね!」
尻を犯してる男が叫んだ。
「団長がドスケベタケワレホールなのは?子爵様に掘られていたからなんでしょ?」
「くっ、何を言って…」
「はぁはぁ、尻売って若くして団長の地位買ったって噂すよ!うっ…団長のホール気持ち良すぎ…」
『これが…誇り高き聖騎士の姿か?…子供になった仲間を笑いながら犯す様なゲスが…?』
「う……気を失っていたのか……」
全身が痛い、痛みでユリアンは意識を取り戻す、あれは悪い夢だったのではないかと自分の手をみた。
鍛えた漢の手ではなく、視線の先には肌の綺麗な少女の手があった。
ユリアンは悔しくて涙を流した、少女になったのが悲しいのではない。
聖騎士として積み上げたものが粉々に砕け散ったのだ、手塩に掛けた部下は殆が死に、生き残った者には犯された。
「可哀想に泣いているのかい?」
男が声をかけてきた、ペドフィリアのトップ、シン・ヨウジョーである。
「ペドフィリアの首領か?殺せ……」
「幼女は世界の宝だ…すぐに助けるとも…」
「よく言う…性欲の捌け口が欲しいだけだろう!」
ユリアンはシンを睨みつけた。
「それは君を利用して捨てた…もと彼のことだろを彼を愛していたのだろ?」
「……」
「強い幼女を三人欲して居たんだ!ユリアン君が仲間になってくれたら揃うんだ!そしたら復讐を手伝ってあげよう!私達ペドフィリアにはそれだけの力がある、そして君は彼に復讐する権利があるどうする?」
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