第31話フェイク


私…いや俺の名前はマキシマム……

ローター帝国軍で狂犬と言われる程の兵士だった。

ある時、聖女アナ様によりホールをわからせられ仕える事になった。

素晴らしい日々だった、途中からアレックスが女装メイドとして仕えることになった時は驚いたものだ。

幸せな日々だった、アナ様の慈愛と献身は真の聖女であり、自分のような者が仕えられるなど夢のようだった。

「くっ、殺せ…」

これが自分の声かと絶望する、かつての男らしい声ではなく、幼い女の声にかわってしまった。

俺はドール共和国で敵に捕まり薬を飲まされた。

『お前も幼女にならないか?』

敵の幼女が意味のわからないことを言って来たのを覚えている。

『まさか…そのままの意味だったとは……』

薬を飲まされ気が付くと自分の身体は変わり果てていた。

鍛え上げた筋肉が落ち、ぷっくりと柔らかな肉、ガサガサした肌から、つるつるの肌に……

ペドフィリアの開発した、幼女化薬により幼女になってしまったのだ。

そっからは地獄だった、ペドフィリアの首領を名乗る男に処女を奪われた。

自ら命を断つことも出来ない、自害防止のギアスを掛けられている。

段々と産まれた時から今の姿だった気がしてくる。

恐ろしい事に幼女化は精神まで及ぶ、アナ様に分からせられて無ければすでに落ちていた。

「気分はどうかね?麗しの幼女よ!」

敵の首領が俺を拷問しに来た、殴り掛かりたいが鎖で拘束されている。

「酷い……気分だ……それとわた…俺は男だ」

「君が好き嫌いをするからだよ!良い幼児になれないぞ!」

別に好き嫌いをした訳では無い、餓死してやろうと思って食事を拒否したんだ。

そしたら「食べさせてやる」といって無理やり流動食を流し込まされた。

幼女なのに妊娠したみたいに腹が膨れて苦しい。

「今日も俺を犯しにきたのか…お前らの粗末な竿ではどっちのホールでも分からせる事は無理だ」

「まさか…アナ自ら下僕のホール管理をしていたとはな……驚いたよ」

俺のタテワレホールを一目観て、奴は管理されてるのを見破った。

「様……付けろよペド野郎……」

俺のホールはペドフィリア共の玩具となった。

彼奴等平気で生で中出ししてくる、おかげで酷い下痢だ。

「アナ様との行為は幸福だったが…お前らはキモいだけだ……」

後半は嘘だった、ペドフィリアの竿に自分のホールが魅了されていた。

だが、それを認めてしまっては自分を失ってしまう。

「そうか…拘束をといて…風呂に入れてやれ…」

男が指示をすると背後から人型の何かが現れた。

「これは投資の産物でね、美少女メイドゴーレム幼女式だ……」

メイドで、ゴーレムで、幼女式?

ペドフィリアの思考が全く読めない。

私はゴーレム達に風呂に入れられる、牢獄から立派な内装の屋敷に連れられ落差に混乱する。

「ぐっ!」

風呂につくなり腸内にお湯を入れられる。

「チョウナイセンジョウシマス」

喋れるゴーレムだと?

ペドフィリアの財力はどう成ってる。

ゴーレムと言うのは本来単純労働や兵器として運用する、喋れるゴーレムなど聞いたことがない。

身体を丁寧に洗い、柔らかい布で拭かれる。

そしてペットの上に運ばれる。

「ふん…痛めつけた後は優しくして懐柔しようっての?」

私は気力を振り絞り男を睨みつけた。

「聖女の洗脳の上書きをするんだよ…」

「私は洗脳なんてされてない…」

「分からせとか言葉遊びだ、洗脳や人格改変とそんな差はない!」

「ぐっあぁ!?」

鼻の穴に金属製の細い棒を突っ込まれ悲鳴を上げる。

「私はね、闇医者をしていて貴族などの性癖改変などをしていた……やれ息子が男色家だの、娘が女色家だの、政略結婚や血筋を残すのは貴族に取って死活問題だからね儲かったよ」

金属製の棒から男の魔力が流れ込んでくる。

私の頭の中から男だった頃の記憶が霞んで…消えて行く。



「私は……誰?」

自分の名考えるが出てこない。

すると男が優しく話しかけて来た。

「君の名はフェイ……フェイク・ガール…我等ハダーカ・ランド・セールの小さなお友達だよ…」






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