第24話テロ
私は自室の窓からアニマールの゙町並みを見ていました。
人と獣人の理想郷と言われている、様々なカップルがおり、恋人が半獣化、獣化してる。
おそらく半獣化がケモナーとのカップルで、獣化がズーフィリアのカップルだろう。
公式の場での獣化は形態を問わず、服を着ることが義務付けられている。
風紀の為というよりは特殊性癖の人間への配慮らしい、そういう方に取っては獣化した姿は全裸に等しいからだ。
彼は普通の素材の服も着るが、獣化服という伸び縮みする特ま殊素材でできた服をきている。
これにより獣化の度に服を脱ぐ必要が無くなった、個人差はあるが体積の変動が激しいのだ。
城の兵士も鎧ではなく、戦闘用獣化服を身に着けていたのだが、見た目がピッチリスーツで目のやり場に困った。
体のラインがハッキリ出ていて、正直いってエロい、お尻や股間に目がいってしまう。
特に女性兵士などはこれエロゲー?という感じだった。
『ケモナーではないですが、獣人の子供は可愛いですね……』
ワーウルフの子供でしょうか?犬耳の少年が人間の母親らしき人と歩いている、父親が獣人なのでしょうね。
「なんです!?」
私がのんびりとしていると突然爆発が起こり黒煙が上がりました。
『あの辺は教会があったはず…』
私は胸騒ぎがしました。
「狙い通りね」
アンは呟く、半殺しにした獣人が教会の中で爆死したのだ聖職者を巻き込んで。
「ははっ、怪我人の尻に爆弾が入ってるなんてわかんないよね?」
「アン様……宿の防音も完璧ではありません、迂闊なことは言わないで下さい」
セバスは嗜める、二人は帝国ないのランクの高い宿にいる。
「そうね……でも十三歳以下との結婚を認め無かったの怒っていたでしょ?」
「そうですね、聖女が余計な事をしなければ、今頃金髪碧眼の幼女と結婚してたかも知れません」
アンは内心無理じゃね?と思うが空気を読んだ。
「テロによる怪我人の増加と回復呪文の使い手の減少……アナ・ホールの性格なら怪我人の救済に動くでしょう」
二人が聖女アナの行動で注目したのは、プソー国
での出来事だった。
道端で糞を漏らした男娼を助けたのだ。
聖女が底辺である男娼、しかも、自ら糞を漏らした汚物を抱きかかえた。
この様な行動をする者であれば、我が身可愛さに隠れる事はしない、聖女の泊まる宿は解っては居るが私服の獣人兵士が警備に当たっている。
しくじりは許されないのだ。
場合によっては自爆してでも、聖女は始末しなければならない、あの女の制で多くの仲間が悲しんだのだからな。
「聖女様部屋から出ないで下さい!」
突然レイナが帯剣して部屋に入って来た。
「何があったのです!」
「テロです…教会で爆発事件がありました」
「犠牲者は?」
「怪我人の治療にあたっていた教会関係者と、一般人が数名とのことです」
「そうですか、被害者の治療に向かいましょう」
「駄目です!」
「こういう時の為の聖女でしょう!!」
私が反論するとほぼ同時に、町のあちこちで爆発が起こった。
平和だった日常は失われ、まるで戦場の様な騒ぎだ。
「教会が爆発されたと言うことは、回復呪文の使い手も足りないはず!行かせて下さい」
「聖女様……わかりました、マキシマムとアレクサンドリアも護衛に連れて行きます!」
「ねぇセバス、思ったんだけどこんなテロ騒ぎだと……聖女城に匿われない?」
「女帝は妊娠中、迂闊に城の門は開けれない」
「そうか……じゃあ殺しに行こう!」
アンとセバスは覆面とマントで全身を隠し、認識阻害の魔術を行使する。
殺人鬼とペドフィリアが行動を開始した。
私達は最初に爆発があった教会に向った。
教会は半壊していた、治療室のあった辺りを中心に壁は砕け散り、煙や瓦礫で被害を受けた方々がシートの上で寝かされていた。
「聖女様ここは危険です!」
救護活動をした兵士に呼び止められた。
「覚悟の上です、怪我人の治療をさせて下さい!」
「責任は私が取る!貴公は自分の使命を果たして欲しい!」
「聖騎士殿……わかりました!」
レイナの説得に兵士は了承してくれました。
私は怪我人の様子を診る……
私は戦場へ赴いたこともありましたが、これほど酷い状態は観たことありません。
歯、骨、皮膚、肉、髪、あらゆる人体を構成する部品が残骸となって怪我人に突き刺さっている。
回復呪文を掛ける前に患部を綺麗にしなけれ
ば!!
「アレクサンドリアさん患部の洗浄をお願いします!これでは回復呪文をかけれません!」
「わかりました!」
私はアレクさんに患部の洗浄を頼みました、レイナとマキシマムさんも、それぞれ出来る事をしている。
「せ、聖女様……」
私を呼ぶ声が聞こえた、声の方を向くと怪我をした教会の方が横たわっていた。
「酷い傷!今から回復呪文をかけます!」
「そ、それよりも気をつけて下さい……テロリストは怪我人の体内に爆発物を仕掛けています…」
「何ですって!?」
「私が回復呪文を使った瞬時に……怪我人の下半身が爆発したのです……」
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