第25話アニマール最強の剣!ノロイ辺境伯

私達の計画は成功した、まず、国境警備隊を殺害し注意を国境に向けさせた。

そして被害者を治療使用とした医師と回復師を巻き込んで爆殺した。

次に通行人を適当にボコって、穴に爆薬を仕込んで其の辺に転がすと、狙い通り回復魔法を掛けられ爆死する。

揺動目的としては完璧だ、問題は本命の聖女だが…爆薬だと神の加護とやらで防がれる可能性がある。

「直接殺るしかないわね…」

聖女は忙しなく人間モドキを手当てしている。

隣には聖騎士が一人……

そして目を付けていた男装メイドも帯剣している、情報によると元軍人らしい。

そしてアニマール兵が複数いる、セバスと二人で奇襲するか?

「アン様、私が注意を引きますので隙をついて聖女を……」

「わかったわ」

私が了承するとセバスは魔術を解除し姿を表す。

「いやあぁ!」

女が絶叫する、セバスが怪我人の男の頭を踏み潰したのだ。

「煩い!」

そして絶叫する女の顔を殴る、本当にこいつは人間の幼女以外容赦がない。

「テロリストか!」

「捕まえろ!」

逃げるセバスにアニマール兵が続く。

上手く行った、残るは聖騎士と女装メイドのみ!

あとはここの怪我人の治療に来た所を!



「総員獣化せよ!」

隊長らしき男が獣化の指示を出す。

狼、猪、熊、様々な獣人がいる、彼から見て注意するべき相手は居ない。

獣人達に慢心は無かった、だがセバスの力が異常だったのだ。

獣人達は返り討ちになる、辺は獣人の血液のみで血の海だ。

「中々やるようだな」

白髪赤眼の獣人の女兵士、先程までの雑魚とは違う。

「貴族か?」

「そうだ!私はノロイ辺境伯が娘リリーエ・ノロイである!投稿せよ!」

彼女は体のラインが分る獣化服を身に着けているため、豊満な乳房がよく目立つ、通常の性癖の男なら竿の起立もやむなしである。

「俺はペドフィリアだ」

セバスのペドフィリア発言に周囲が凍りつく。

「ぺ、ペドフィリアだと!」

「ああ……ペドフィリアに姉を強姦されたんだったな?」

リリーエの姉は十二歳の時ペドフィリアの男に強姦された挙げ句、無惨に殺されている。

ゼバスはそれを分かったうえで性癖を明かした。

「そうか……貴様ペドフィリアか……」

リリーエの体が変化していく、全身が白い体毛に覆われ、手には鋭い爪がはえる。

ノロイ一族とは白いイタチの獣人なのだ。

恐ろしくとも美しいとも言える姿に回りの獣人達は息を呑む。

「殺してやりたいが!取り調べる必要があるのでな!」

リリーエは鋭利な爪で素早く遅いかかるが、セバスはかわす。

『獣化した私の一撃を躱した?』

「我等ペドフィリアは謂れなき迫害を受けてきた、強くなければ生きていけないのだ…」

「ふん、異常者が謂れなき迫害だと?」

「そもそも君の姉が死んだのはこの世界が悪いのだ!君の姉を強姦した男も本当はお付き合いしたかっただけだった!だがペドフィリア迫害の歴史が彼を追い詰め強行に走らせた!」

セバスは言い切った、悪のは世界だと!

「君のお姉さんの死は世界の歪みによる不幸な事故だった!私達は合法的に幼女とお付き合いできる正常なる世界を目差している!」

「巫山戯るなよ!貴様は殺す!!」 

リリーエは完全に切れた!

大好きだった姉の死は不幸な事故?

悪いのは歪んだ世界?

到底被害者遺族にいって良いことではない。

「リリーエ様!奴の作戦です挑発に乗らないで下さい!」

部下の茶色いイタチの獣人がリリーエを嗜める。

だが、挑発のほうがまだましだった。

先程の発言セバスを含めた、ペドフィリア主義者の本心だからだ、悪のは世界。

だから法律を世界を変え、堂々と幼女ときゃっきゃっうふふできる世を作る。

それが結社ハ・ダカー・ランドセールの目的なのだ。



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