第17話主産業は風俗

私達は慰霊祭の為プソーと言う国に招かれたのだが、レイナがごね始めた。

「こちらの要請に従い来たというのに入国審査をうけろとは?聖女様に無礼ではないか?」 

「しっ、しかし規則ですので…」

女性の職員は困惑している、彼女は仕事をしているだけなのだ。

「よいではありませんか?個室対応で、職員の方も女性です、充分な対応ですよ」 

「ありがとうございます!ではこちらの書類に記入を」

このプソーと言う国には入国が難しい、特に動物に関する規定が厳しい、なのでマキシマムさんには外の待機所で慰霊祭が終わるまで,馬車と待機してもらっている。

ふと入国審査の書類の項目に不思議な物があったので尋ねてみた。

「この動物と性行為の経験がありまか?との質問は何故しょうか?」

普通の国家ではまずない、ズーフィリアの弾圧でもしてるのでしょうか。

「昔のことなのですが、動物とエッチすると竿が大きく成るという迷信がありまして…」

竿が小さい男性は縋ってしまうかも知れないですね

「それを本気にしたのか、性欲を持て余した青年達がロバを強姦しまして、そのロバが致死率の高い病に感染していために国が滅びかけた時の名残です」

「なるほど性欲を発散法を間違えたのですね」

「今回の慰霊祭はその時の犠牲者の為のものです」

『この話しすると皆ドン引きするけど、この聖女様は平然としてるな』

「書き終わりました」

私達さんには職員に書類を渡した。

すると一枚の書類を見てから、職員の手が止まりアレクさんと書類を交互に見ている。

「何か不審なことでも?」

「せ、聖女様……そちらメイドの方はだ、男性であってますか?」

「女装男子ですが?何か?」

「………すみませんがアレクサンドリア様は入国できません……」

職員が頭を下げた。

「どういう事だ、彼は理由あって女装してるが聖女様が身元を保証している、話によってはプソー国に抗議するぞ!」

完全にレイナ私情入ってますね、ラブラブだから離れたくないのでしょう。

「女装は良いのですが……その男性との性行為の所が問題ありまして…」

確かにありましたね、「男性の方に質問です、男性と性行為をしましたか?」という質問が、前世の性病チェック以来ですね。

前世の私はYESと答えたが、性病関係でしょう。

「その男性カップルは性病のリスクが高いので、医師の診断を受けてもらわないといけません」

「彼は性被害であり本来は異性愛者だ、被害にあったのも昔の話しだ!」

「レイナ気持ちはわかりますが、辞めて下さい」

私はレイナをたしなめた。


「くっ、何て国だ…」

用意された宿の部屋でレイナは愚痴を言う。

「3日後には会えますから我慢して下さい」

「そもそも、こんな国に来たくありませんでし

た」

私は宥めるがレイナはヒートアップする、この国は主産業のせいでイメージが悪い。

「そんな事を言わないで下さい、ここには美食も集まると言います、御馳走しますよ」

この国は豊かだ、そのため美食の宝庫でもある。

豊か税収により国は栄えているが、嫌われている

主産業が風俗、国家手動で管理されておりストリップ、本番、ベビープレイ、花びら回転、出来ないプレイはないと言われている。

他にも外国人専用のカジノ、高級バーなどがあり酒、女、男、博打、すべてが遊べる。

なのでお忍びでくる貴族も多いそうだ。

全てを認める訳では無いが、この国の制作は間違ってはないと思う。

男も女も、困ってなければ体など売らない。

売春をしなければ飢え死にする身の上の者もいるのが現状です。

現にこの国の性病患者は少ないと聞く、法の下に店側に毎月の性病検査が義務付けるられており、避妊具を使わないプレイも禁止されている。

営業許可申請も厳しく、前科者はまず通らなし、衛生面、従業員への給料もある程度決まっている。

逆に厳しく取り締まった国では、日の当たらない場所で奴隷のように働かされて、かえって不幸な事になってしまった人々もいる、それを思えば正しいと言っていいでしょう。



「美味しかったですね…」

食事を御馳走するとレイナの機嫌は治りましたが、私の財布は軽くなりました。

ジビエ料理の店に行きましたが、見事な鹿肉で焼き方も完璧で口の中に幸せが拡がりました。

会計の時は聖女割りありませんか?と思わず口にだしそうになりましたが……


「誰か!お兄ちゃんを助けて!」

道を歩いていると幼子の声が聴こえてくる。

私達は声の方に向かうと男の子が糞尿を漏らして倒れており、そばでは妹らしき女子が助けを求め泣いている。

誰も兄妹を助けようとはしない、私は周囲の人々の目を見て理解した。

『彼らにとって、この兄妹は助けるべき人ではなく、道に転がる汚物なのですね……』

私は鼻をつく匂いを無視して少年に近づく。

「親御さんはいないのですか?」

私の問に少女は首を降る、孤児か?

私は一瞬連れ帰るか迷ったが、漏らした便の中に有るものを見つけた。

私でなければ見逃して居ただろう、精液が混じっていた、この子は男に体を売ってる。





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