第14話ただの妄想
可笑しいこの人達が言っている事は事実と違い過ぎる、しかもこの方達はそれを真実と思い込んでいる。
目の前には拘束された男達がいる、聖騎士であるレイナと元帝国軍のマキシマムとアレックスさんの三人で鎮圧したのだ。
アレックスさんも元軍人であって、剣の腕は確かなものだった。
レイナは怒ってはいたが、相手の命までは奪わなかった。
私は彼らに最低限の回復呪文を掛けた、例え死刑確定だったとしても法に任せるべきと判断した。
「あの太刀筋……まさかアレックスなのか?」
ゲイドウと呼ばれたリーダー格の男がアレクさんを凝視する。
「そうですよ、言っておきますが女装は帝国からの刺客を欺く為のものです……」
「そんな事はどうでもいい!!アレックス!御前がまさかノンケだったとは!?」
「私は元々異性愛者です!」
「だって俺達とラブラブだったろ?」
「やはり聖騎士の権限で処刑しましょう、聖女暗殺未遂の犯人であれば!報告書と厳重注意で済むでしょうから!」
レイナは剣に手を掛ける、彼氏のストーカーが男……考えるまでもなく不快ですね。
「レイナ落ち着いて……しかし敗戦のショックでゲイドウは狂ってしまったのか……」
アレックスさんはかつての仲間の有り様に心を痛めてる様ですね。
「アレックスさん彼等は自分の罪から目を背けているのです……」
「俺達が何をしたというのだ!」
この期に及んでも気付かないとは重症ですね。
「貴方達はアレックスさんを強姦し重症を追わせたうえ、王国軍が攻めて来る前に彼を置き去りにして逃亡しました!」
「はあ?アレックスは俺達の恋人何だが!?」
「それは貴方のいえ……貴方達の妄想です!貴方達は自分の罪の重さから心を護る為に偽りの記憶を創り上げたのです!」
「何だと?証拠あるのかよ!」
「私は彼のホールを治療しましたが酷い有様でした、とても同意の元で行為が行われたとは思えません……恋人を主張するのでしたら、何故彼のホールをそのままにして去ったのですか?」
「俺達は軍医を呼びに行ったんだ!そしたら王国軍と戦闘になって戻れなかったんだ!」
「そんなことあったか?」
「思い出せない……」
「どうして戦友のアレックスを一人にしたんだ?」
他の人は偽りの記憶に綻びができ始めてますね。
「恋人ならどうして手を拘束した状態で、しかも複数人でしたのですか?当時、彼は処女ですいきなりそんな過激なプレイは望まないはずです?」
「そ、それはアレックスが変態だからだ!拘束されると興奮ずるんだ!!」
自分の心を護る為にアレックスさんを変態に仕立て上げるとは……
「彼はノーマルです、変態なのは恋人の方です」
「変態とか酷いですよ……」
レイナがなにか言ってるが事実なので無視する。
「ここまで言っても思い出せないですか?貴方達は戦友を強姦して逃げた…それが真実です」
「うっ、嘘だ!」
もう言葉では無理ですね、体に聴きましょう。
「な、何をする!?、あがぁ!」
私は彼のズボンとパンツを脱がし、ホールに指を二本入れる。
彼の仲間は理解が出来ず固まっている。
「ホーリーフィンガー……どうです私の指は?」
「こ、これでアレックスを洗脳したのか……」
私はホールに魔力を送る、前立腺を通して魔力が彼の脳に刺激を与える。
洗脳とか失礼ですね、痔が治る様に祈ったら何故か下僕になっただけなのに。
「どうです?何か思い出しましたか?」
「う…、あぁぁ……あの日皆で酒を飲んでいたら……何かアレックスが……」
「彼がどうしたんですか?」
「何か……可愛いと思って……掘らせてくれって頼んだんだ……」
「断わられたので強姦したのですか?」
「ち、違う……アレックスは優しいやつだから俺達の為に処女をさ…捧げてくれたんだ!!」
強情ですね、それだけ優しかった戦友を強姦した事実を認めたくないと……
「ありえませんね?彼は異性愛者ですよ?」
指を三本に増やし、さらに魔力量をふやした。
「ぐっ、そうだ…俺は我慢できずアレックスを犯して……そしたらとても気持ち良くて……」
ついに彼は真実を口にした、これで他の人も思い出すでしょう。
「俺達は本当にアレックスを!?」
「う、嘘だ……」
「皆んなしっかりしろ!俺達がやったのはヤギだろ!」
「え、俺達ヤギとやったの!?」
「そして夕食に美味しく食べただろ?」
「そ、そんな……」
何やらズーフィリアも居るようですが……
「あうあうあー」
ゲイドウさんはショックで精神に異常をきたしたようですね。
私達彼等を聖騎士団に引き渡した、聖女暗殺未遂で裁かれるだろう。
「彼等の刑罰はどうなりますか?」
「帝国が引き取られなければ……処刑か鉱山で強制労働でしょうね」
「そうですか……」
「鉱山に慰霊に行った時に聞きましたが……平均5年しか生きられないそうです…」
「偽りの記憶で誤魔化さなければ、耐えられないなら何故辞めなかった……そうすれば…」
今でも友だったのに……ですか?
アレックスさんは軍人をやるには情が厚すぎましたね。
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