第13話厄介ファン

俺達のアレックスが聖女に殺された。

信じたくは無いがアレックスしか、知り得ない情報の漏えいによる敗北を考えると辻褄があう。

あいつは聖女に脳を破壊され情報を抜かれたのだ、俺達の戦友であり恋人であるアレックスが裏切る訳はない。

「ゲイドウ!聖女の情報を掴んだぞ!」

仲間の一人がアジトに入ってきた。

俺達は帝国軍の残党であり、アレックスと同じ部隊だった。

「内容は?」

「聖女……いや、あの悪女アナは不始末をした責任を取り滝行を行なうとのことだ」

滝に打たれる修行法か、その時ならばあの悪女も疲労してるだろう。

「なるほどチャンスだな…護衛は?」

「聖騎士のレイナ・エクスプレスと使用人二人らしい、罰と言う形だからか?帝国との和平がなったとは言え手薄過ぎないか?」

一瞬罠の可能性を考えるが、おそらく違う、あの女の失態を秘密にしたいのだろう。

「聖騎士を動かすと目立つ、あの女の失態を隠したいのだろう……」

「やるんだな!ゲイドウ!」

「ああ、俺達の戦友であり、俺達の恋人の仇をとる!!」

「ついにこの時が!」

「俺達から彼奴のホールを奪った、あの悪女に鉄槌を!」

「ついに俺達の姫……いや王子様の仇を!」

「あいつと交わって以来……女とやってもだめだった復讐してやる!」

「そうだな、俺もヤギとやっても馬とやっても満足出来なかった……」

「お前ズーフィリアだったのか……」

皆、賛成のようだ、当然だな!

俺達はアレックスの穴で結ばれた、ホールブラザーだからな!



私はため息をつく、レイナの疑いは晴れましたが監督責任を取らされ滝行をやらされる事になりました。

アレクさんがノーパンなのが止めだったようで…

『レイナに指入れられて?色々と漏らしたからパンツ捨てました?』

想定出来ませんよ!昼間っから変態プレイしてるから通報されるんですよ!!

私は滝行用の白い服を身に着けて滝の前に立っている、そばには警護のレイナがいる。

マキシマムさんとアレクさんは馬車で待機してます。

私は水面にちょんと足を付けてみる……

キンキンに冷えてますね、これ修行じゃなくて拷問では?

「アナ様が滝に打たれ始めたら、砂時計を逆さにしますね」

レイナが砂時計を見せる、大きくない?

以前滝行やった時は砂時計もっと小さかった、罰用のサイズなのでしょうか。

私は意を決して滝に向かう、痺れる冷たさ、これなら聖女返上の方がマシですよ……

私は滝に向かう、痛い!痛い!

あの変態カップルのせいで……

『聖女たるもの慈愛の心を失ってはならない!』

私は自分を戒める、恨んではならない許さないとスカート捲りに関しては私がわるかったしね。

私は滝に打たれながらひたすら神に祈り捧げる。



「死ぬかと思いました……」

焚き火の前で私は震えていた。

「アナ様着替えとタオルです」

アレクさんが着替えを持って来てくれた。

「すみません……私達のせいで…」

「いえ、私が落ち着いてアレクさんの話を聞いて入れば……あとプレイは自室で夜カーテンを閉めてやって下さい……」

「申し訳ありません、彼氏の尻がエロ過ぎてつい……」

レイナ……聖騎士としてその考えはどうなのよ。



「ようやく体が温まりました」

私は着替えをすませて馬車に乗り込もうとした時、男が襲いかかってきた。

「何者だ!」

レイナが護ってくれた。

帝国とは和平が結ばれた盗賊か?

マキシマムさんも剣を構え賊に向かう。

「マキシマムだと?」

賊のリーダーらしき男がマキシマムさんの名を呼ぶ、帝国軍の過激派?

「お辞めなさい!私は聖女アナ!貴方達の行為人々幸福を壊すものです!今引けば大事にはしません!」

「黙れ悪女!俺達のアレックスを殺しやがって!」

ん?以前聞いた噂を信じてる人達ですか……

「あれは噂です、アレックスさんは王国側で別人として生きています!」

「信じられるか!俺達の恋人のアレックスを殺しやがって!!」

え?恋人?私はアレクさんの顔をみる。

「あの方達はアレックスと同じ部隊で、彼を犯した外道です…」

「何言ってんだテメエ!アレックスと俺達は相思相愛で!俺達の物を喜んで咥えていたんだ!」

「そうだぞ、俺達はアレックスの尻で結ばれたホールブラザーだ!」

「言いたい事はそれだけですか?」

レイナは彼等の前にでる、あー完全に切れてますね。

「アレックスは私の彼氏です」

そういうなり目の前の男を一人切り捨てた。

「彼を辱め!彼のホールをズタズタにしたのはお前らだな!!」

彼等が制圧されるのに、それ程時間は掛からなかった。


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