第4話地上の生き残り
「レイウッド殿これはどうゆうことだ!」
男が軍服を着た男の胸ぐらを掴む
「仕方がなかろう君の娘瑠璃土は黒斑病に感染していたのだ。コロニーには黒斑病の患者は連れてこれない」
「しかしだ、我々には対応薬学がある。娘の一人直せるだろ」
男は胸ぐらを掴みつつ揺らす。
「次郎吉殿落ち着きたまえ、君が持っていた薬をお付の方に託してきたのだろでは感知したらこっちにこれるではないか」
先程、最終の飛行機は打ち上がったが乗客リストに二人の名前はなかった。
「千里〜起きてよ今日はスーパーに行くのでしょ~」
瑠璃は寝ている千里の体をゆらして起こす。
現在11時を過ぎている。
「瑠璃ごめんってつい夜ふかししちゃって」
千里は謝罪をしながら二人で街なかへと目指す。その道すがらに亡くなった方々をチラチラと見る。
スーパーにつくとお目当ては食べ物ではなく水分と野菜の種だ。
棚から必要なものを取り背負ってきた大きなリュックに詰める万引き犯のようで罪悪感はあるが生きるために仕方がない。
「ねぇ瑠璃このレジの中のお金も持っていく?」
「お金なんて何に使うのよ。そんなの特殊な紙に過ぎないのよ。」
今は人がいなく通貨での売買は行なわれていない。今までの当たり前が当たり前ではないことに改めて痛感する。
「そっかでは、帰ろうか」
二人はたくさん詰めたリュックを背負い店を出る。背中に背負った荷物が重たくて歩幅が小さくなる。
スーパーには数多くの車が止まっているそこで生活していたのか車内で蹲っている人や横たわっている人もいて生命確認を取ったが返事は無い。
「この車鍵が刺さってて無人だよ」
千里は生命確認をしている瑠璃に手を降って呼ぶするとそれに応じて瑠璃のは近づく
「この車どうするのよ。」
「運搬に使うんだよ」
千里は後部座席のとびらを開けて背負っていた荷物を置き運転席に回る。
「でも、運転免許無いでしょわかるの」
「ゲームセンターのレーシングと同じでしょ。」
運転席のシートベルトを閉めて鍵をひねりエンジンをかける。
瑠璃は車から距離を取り様子を伺う。
アクセルをゆっくり踏むとゆっくりと走り出す。駐車場の出入り口まで出た。
「どんなもんよ。」
「車なのにそんなにゆっくり走ってどうするのよ。」
千里のドヤ顔も瑠璃の返答で崩れさる
千里の運転の元重たい荷物の運搬は楽に済んだ。初めての運転とのこともあり反対車線に入ったり波打った操縦で瑠璃は酔いそうになったが目をつぶった。
車を家の通りに止めて炊事場に荷物を運んだ。
スーパーは既に荒らされており食料は少なかったが雑貨などには手つかずであった。瑠璃は少しの水と衣類をリュックから取り出したが千里のカバンには野菜の種とたくさんの娯楽でいっぱいだった。
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