第一章7話 「リング、そして勝負」
ノムキネとゲンジは、勝負をするためにリングへ向かった。
「着いたで。ここがリングや」
「思ってたより大きいですね」
予想を超えるサイズだったリングを見てそういう。
「こんなに大きい理由はやなあ、能力が観客の人に当たらんように能力を遮断するバリアを張っとうからやねん。バリアを張るためにめっちゃでかい機械置いとうからな」
「そうなんですか」
「やから、思いっきりやっても大丈夫やで」
と、ゲンジは説明する。バリアは、どんな攻撃でさえも防ぐことがきる。例え古代の権能であろうと、バリアは防ぐことができる。
「ほな、始めよか。始める時はこのモニターに自分の名前と能力を入力してな。そうして決定のところ押してみ。相手が承認したらリングの中にワープできるんや。リングに入る方法はワープしかないからな」
「では早速、入力してみましょう!」
ノムキネは名前と能力を入力し、決定のところを押す。ゲンジもそれを承認し、2人はリングの中にワープする。
「久しぶりやなー。リングの中入るんわ。確かメリアと勝負した時以来やな」
「そのメリアっていう人は誰ですか?」
ノムキネはゲンジに問いかける。
「メリアはフラワーズに所属しとう「超越者」の1人や。メリア・アルトロス。能力は...まぁ今度自分で会ったら聞いてみ」
「そういえばカミさんがフラワーズに「超越者」は僕含めて3人いるって言ってましたね。メリアさんともいつか会いたいですね」
「まぁすぐ会えるんちゃん?知らんけど」
ナヴァタ弁の知らんけどが炸裂する。
「リングの中で話すのもなんやし、そろそろ始めよか。勝負をする時は、まず最初に自分の名前と能力を名乗るのがマナーってやつや。能力と名前をさっき入力したのはな、偽名を名乗ったり能力を嘘ついて勝負する人を無くすためや」
「では、始めましょうか。———ノムキネ・アクト。能力「創造」」
「———ゲンジ・チョウ。能力「停止」」
「いざ、尋常に勝負」
2人の声が重なり、勝負が始まった。
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