第6話 は?(雪と、ある女の会話)

「は?ちょっと、説明してよ!私に内緒で誰と繋がってんの?雪!」


SNSの音声サービスを使って、雪に連絡を取った。

飲みにいった後にラブホに移動して、いつものようにお互いを吸い尽くした。

そして、客室内で見てしまった雪の携帯電話の通知。

私は雪を問い詰めた。


「あぁ、ただの相互フォロワーさん。気にしなくていいし。それに、誰と繋がっていようと俺の勝手でしょ。カノジョでもないのに文句言われたくない」


「雪っ!ひどい、私とエッチした後なのに平気な顔して、そういうこと言うんだ」


「……何回か寝たくらいで、彼女気取りするなよ。そもそも最初から遊びだって言ってたのはソッチだろ?」


私は無言になってしまった。

返す言葉が見つからなかった。

雪と付き合いたくて抱いて欲しくて、思ってもいない事を口走ってしまった。

『遊びだから抱いて』

漸く私だけのモノになってくれたのかと思ってたのに。

それより、その女は誰なの?

私は見落とさなかった。

通知を見た途端に、雪の口角が一瞬緩んだのを。

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