あいぶッ‼︎

第1話

「『ほんとにするの？』

『嫌なら俺が手伝おうか？』

『い……いい！』

『……ッ』

『……1人でやるから見てて』

『わかった』

　俺は顔を真っ赤にした未希の隣に座ると、緊張した未希の横顔を見つめた。

『……よし、やる！』

　俺の目を見た未希は息を深く吸うと一気にブラジャーを上にずらした。ぷるんっと揺れる双丘に俺は目が釘付けになる。

『や、やってみるから……』

　顔を真っ赤にしながら未希は手を胸に当てた。そしてゆっくりと揉むように手を動かす。

『んっ……』

　甘い吐息が未希の口から漏れた。彼女はそのまま感触を確かめるように揉んでいく。

　やがて少しづつだが、胸の先が膨らんでくるのがわかった。

　そして未希はそれをつまむと指の間で転がし始めた。

　すっげ……

　目の前で繰り広げられる光景に俺はただただ魅入ってしまう。

　今まで見たことがないほどいやらしい姿に興奮し、痛いほど勃起した俺のモノからは先走り汁が垂れているのがわかる。

『ハァ……ハァ……』

　未希の手の動きが激しくなっていく。その度に未希の体はビクビクと震え、口から甘い吐息が漏れた。

　彼女の目には涙が浮かび、その表情は完全に快楽に染まっている。

『ユ、ユウ……キ』

　未希は快感に震えながら俺の名前を呼んだ。そして顔を真っ赤にしながら潤んだ瞳で俺を見る。

『お願い……さわって？』

　俺の理性は限界だった。

　次の瞬間、俺は未希を抱き寄せ荒々しくキスをする。

　突然のことに驚く未希だったが、すぐに受け入れて自ら舌を絡めてきた。

　長いキスの後、口を離すと2人の間には銀色の橋がかかる。

　それを見ながら俺たちはもう一度キスをした。今度は軽いキスだ。

　お互いの気持ちを確かめ合うように何度も触れるだけのキスを繰り返す。

　そして最後に軽く口付けをすると、2人の間に唾液が糸を引いた。

『……えっち』

『お互い様だろ？』

　俺がそう言うと未希はクスリと笑った。そして未希は俺のズボンに手をかけるとパンツごと一気に脱がす。

　するとガチガチに勃起した俺のモノが勢いよく飛び出し、ペチンと音を立ててお腹に当たった。

『……元気だね』

『まぁな』

　そう言って俺は未希を抱き寄せると膝の上にのせる。いわゆる対面座位の体勢だ。そして未希は大きくなった俺のものを握り上下に動かし始めた。

『ちょ、ちょっと待て』

『んっ……どうしたの？』

『俺がやるから』

　そう言うと俺は未希のお尻に手を回すと乱暴に揉みしだいた。

　柔らかい感触が手に伝わってくる。さらに下の方に手を伸ばすと割れ目から溢れる蜜に触れた。

　それを指に絡ませると未希の小さな突起を優しく摘む。その瞬間、未希は甘い吐息と共に体を震わせた。

『あっ！ダメ……』

　未希は快感に耐えきれないのか、自分の胸を口に含み始めた。

　その光景に興奮が高まっていく。

　そして俺は空いている手で未希のもう片方の胸を揉みしだきながら突起を吸ったり甘噛みしたりした。その度に未希は甘い声を上げながら体を痙攣させる。

『ユウ……キぃ……』

　俺はそんな未希の反応を楽しむと、割れ目に這わせていた指を徐々に中へと入れていく。

　最初は抵抗があったが徐々に受け入れ始め、やがて俺の指は全て飲み込まれた。そして中で優しく指を動かす。

『あぁっ……ダメ、イッちゃ……』

　未希が絶頂を迎えそうになった瞬間、俺は動きを止めた。未希は不満げな顔をしながらこちらを見る。

『どうしたい？　言ってくれないとわかんないな』

　意地悪く俺が言うと、彼女は顔を真っ赤にしてうつむいた。だがすぐに顔を上げると潤んだ瞳で俺を見つめる。

『ユウキのおちんちん欲しい』

『どこに？』

『……あたしの中』

『それじゃわからないな』

『いじわる……』

　そう言うと未希は自ら割れ目を広げ、入り口を俺のモノにあてがった。

『お願い……ユウキの大きいの入れて』

『よく言えたな。偉いぞ』

　俺は未希の体を持ち上げると自分のものを彼女の入り口へと押し当てた。そしてゆっくりと挿入していく。

『ああぁっ！　入ってくる……』

　未希の中は熱くてヌルヌルしていた。その締め付けに思わずイキそうになるのをグッと堪えると、俺は少しずつ奥へと押し進めていく。そして最奥に到達するとそこで動きを止めた。

『動くぞ？』

　そう聞くと未希は小さくうなずいた。それを確認してから俺は腰を振り始める。最初はゆっくりだったその動きは次第に早くなっていった。パンッ！パァン！！という音が部屋に響く中、未希の口からは絶えず喘ぎ声が漏れる。

『あんっ……やぁ……ひもひいぃ……』

　呂律の回っていない未希の姿はとてもかわいかった。そして俺も限界が近づいてくる。

『未希……ダメだ……もう、出る！』

　俺はそう言って一気に奥へと突き入れると、そのまま果てた。

　ドクンドクンという射精感と共に大量の精液が流れ込んでいくのがわかる。

　未希も同時に絶頂に達したらしく、体を小刻みに震わせながらぐったりとしていた。

『ハァ……ハァ……』

　荒い呼吸をしながら俺たちは見つめ合う。そしてどちらからともなくキスをした。舌を絡ませ合う濃厚なキスだ。しばらくして唇を離すと銀色の橋がかかる。

『気持ちよかった』

『俺もだよ』

2人で笑い合った」

「なんだよ、これ？」

　俺は眉をひそめながら、手に持った本を見つめた。

「え？　エ本だけど？」

　楓花があどけない表情で答えた。その瞳は無邪気で、まるで子猫みたいだ。

「エロ本じゃねーか！　寝れないって言うから、お前のために読んだのに、こんなの読んだら興奮して眠れるわけねぇだろ！」

　俺は思わず声を荒げた。

　俺は半ば呆れながらも、楓花の天真爛漫さに隠れたいたずらっぽさを感じていた。

　彼女は小さく笑い、頬をほんのり赤らめながら言った。

「夏樹くん、もしかして興奮しちゃった？」

　その声はからかうようで、しかし純粋な好奇心に満ちていた。

「興奮してねーよ！ただ、こんな夜中に...」

　俺は言葉を濁し、楓花の顔を見つめた。

　彼女の髪は月明かりに照らされて輝いていて、その可愛らしさが俺の心をかき乱した。

　楓花は満足げに微笑んだ。

「夏樹くんのおかげで、今夜はぐっすり眠れそうだよ。ありがとう！」

　俺はただため息をついた。こんな夜中にエロ本を読まされて、それが彼女の安眠の助けになるなんて...。

「……明日の愛負、頑張ってね」

　彼女の無邪気さには、いつも驚かされるばかりだ。