第16話 アイギスという街
アイギスという街はかなり特殊である。と言うよりかなり特殊に作った。
王領とうちの領には川が流れている。川幅は50メートルはあろうかという大きさだ。そしてそこには橋がかかっている。幅は20メートル近くあるのだが、いつ作られたのか、どのように作られたのか、誰が作ったのか、といったことはなにもわかっていない。
わからないことはそれだけでは無く、何で作られてるかもわかっていなかった。そして、やたらと頑丈な材質で作られていた。石とも違う。当然木ではない、鉄でもなければ、あたりまえだがコンクリートでもない。
何かあったらぶっ壊そうかとは思ったが、エルフィー曰く
「私が幼少の頃、ここで大型モンスターがケンカしたことがあって、ここらあたりがめちゃくちゃになったが、この橋はびくともしなかったぞ」
とのことだったので、壊すのはあきらめて、この橋を利用した街づくりをすることにした。
まずは、こちらの橋の袂がわに門を作った。そして、川沿いに高さ4m、長さ100mくらいの城壁を作った。
門を中心に半径30mの半円を描くように壁を作成して、そこを第一の街とした。
(しゃれた名前を付けようかと思ったが、センスがないのでやめた)
主に商人の取引所と冒険者ギルドをここに設置した。
その第一の街を囲むように四角形の城壁を作成する。ここにはここは第二の街とし、主に宿屋や倉庫をここに立てた。第一の街で身分を証明できないとこの街には入れないようになっている。
第一の街から第二の街へはかなり頑丈な門を一つ設置し、そこにはかなり厳しい検査を行っている。
第二の街からは領内に行ける門が北と南に、第三の街にいく門が一つある。
第三の街は俗にいう行政府というやつで、屋敷やらここに設置してある。
上から見ると、半円の『第一の街』、外側に正方形の『第二の街』、その後ろに『第三の街』を作った。この第三の街にはこの領の人間しか入れないようにした。
「作った時にはわからなかったけど、これは迎撃用の街だな」
普通、街なら円形状に作る。というより円形状になる。住んでいる人の外側に壁が作られるからだ。
そして橋の袂に街を作ることはまずない。なぜなら川の氾濫や、風月により川が削られることがあり、街として機能しなくなることがあるからだ。
「さて、都会の皆様をおもてなししてあげないとね」
そいうと、僕は準備を始めた。
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説明会でした。
ノートのほうにアイギスの街の模式図を書きました。
https://kakuyomu.jp/users/mgata433/news/16818093074688932112
言葉で図形を表現するのってむずいですね
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